出版社内容情報
著者のリーセ・クリステンセンは、幼くしてジャワ島日本軍抑留所での抑留生活を強いられました。本書はその回想録です。敵と「戦っているわけではなく」、欧米人婦女子を相手に「抑留所を管理しているにすぎない。来る日も来る日も同じことをくり返しているだけ」の抑留所監視による非人道的行為の数々が語られています。リーセは抑留された2年半の間、病に苦しむ母親に代わって家族を支え、抑留所での厳しい生活を果敢に生き抜きました。物乞いをし、ごみ捨て場を漁り、騙し、盗んででも食べ物を手に入れ、家族4人の命を1945年の戦争終結まで懸命に繋ぎました。