出版社内容情報
2020年10月、トンネル工事真上の東京調布市で陥没事故が起きた。大深度法のもと、住民に知らされないまま掘り進められたトンネルによる突然の事故。東京地裁は、工事差し止めの仮処分を決定し工事再開の目処は立っていない。
東京の地下で何が行われているのか?
リニア新幹線のトンネル工事にも影響は必至のトンネル工事と陥没事故。
東京の地盤とトンネル工事・工法の専門家が科学的に検証分析し、警鐘を鳴らす!
内容説明
2020年10月、トンネル工事真上、東京都調布市で陥没事故が起きた。大深度法のもと、住民に知らされないまま掘り進められたトンネルによる突然の事故。東京地裁は、工事差し止めの仮処分を決定。2022年12月現在、工事再開の目途はたっていない。著者は今回の事故は工事のため人工的にトンネル地盤に注入された空気が原因と科学的に検証する。
目次
第1章 プロジェクト(プロジェクトの概要;大深度法の課題;事故の関連課題)
第2章 気泡の影響(工事における気泡の影響;類似陥没事故(御徒町での新幹線トンネル工事事故)
気泡と自然由来の気体)
第3章 陥没の真相(陥没;陥没及び関連事象;閉塞時の特別な作業と陥没等との関係 ほか)
著者等紹介
堀江博[ホリエヒロシ]
1953年生まれ。栃木県出身。2013年退職。2019年退社。在職中、液状化対策関連工事を含む地下工事の計画・設計・施工等に関わり、多くのプロジェクトに、シビルエンジニアとして参画。特に、国内外のプロジェクトで、地下ガスの噴出に絡んで生じる「地下ガスの挙動」の不思議さに遭遇。退職前より、長年の懸案であった「地下ガスの挙動」の解明に着手。前2作で取り上げた「自然由来の地下ガス」だけでなく、「人工的に地盤内に注入されたガス」に着目し、調布での陥没事故を含めトンネル事故にも、その「ガスの挙動」が関わっていると説く。「地下ガスの挙動」を未解明科学と捉え、ライフワークとし、その領域をさらに広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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