出版社内容情報
日本の自然を太古から守ってきた野生種ニホンミツバチ。
人に馴れ、言葉と感情を持つ、その不思議と底力はこの国の宝でもある。
古くから日本の農業を下ざさえしてきたニホンミツバチが消滅の危機にある。
さらに温暖化、農薬による環境変化が進む中、食料生産率の低い日本は今後深刻な
時代を迎えることになるだろう。
農薬とともに日本の喫緊の課題を記す。
戦後、森林の伐採でミツバチが姿を消した長崎の島をくまなく訪ね、
離島各地にニホンミツバチを復活させた、飼育歴20年の著者が伝えるニホンミツバチの魅力!
内容説明
いずれすべてのミツバチは、ニホンミツバチに変えなくてはならないのではないか。日本の自然を太古から作り、守り育ててきたこのハチは国の宝だ。ニホンミツバチ復活に人生を捧げた著者の遺言!
目次
序章 出会い
第1章 ニホンミツバチの不思議
第2章 ニホンミツバチの心
第3章 オオスズメバチとの関わり
第4章 ニホンミツバチ養蜂
第5章 島で絶滅していたニホンミツバチ
第6章 ニホンミツバチ復活プロジェクト
第7章 農薬被害
著者等紹介
久志冨士男[ヒサシフジオ]
1935年長崎県に生まれる。佐賀大学文理学部英語英文学科卒業。以来1996年定年退職まで、長崎県の高等学校で英語教師を勤める。日本民主主義文学会会員。作家。アジア養蜂研究協会会員。日本蜜蜂研究会会員。在職中からニホンミツバチを飼い始め、退職後はニホンミツバチの生態研究と普及に専念する。ニホンミツバチ養蜂用器具の特許、実用新案多数。『壱岐・五島ワバチ復活プロジェクト』主幹。戦後長崎県の離島で絶滅していたニホンミツバチを2007年と2008年にすべての島で復活させた。2013年1月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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