出版社内容情報
2022年3月より、日本でも5~11歳の子どもへの新型コロナワクチン接種が本格的に始まりました。
現在、日本のワクチン接種率は約8割ですが、ご自身は接種していても小さな子どもへの接種はためらっている親も多いでしょう。
SNSやウェブサイトはさまざまな情報であふれ、なにがファクトで、なにがフェイクなのか素人には判断しづらい状況が続いています。
本書では科学ジャーナリストの著者が、科学論文や各機関の公式発表など確かなエビデンスに基づいた科学的な視点で新型コロナワクチンを分析。「安全性」と「有効性」について分かりやすく解説し、ワクチンにかかわる親子の疑問や不安に答えていきます。
著者の言葉(倉澤治雄・科学ジャーナリスト)
コロナ収束の切り札として新しいタイプのワクチンが登場しました。
ファイザーとモデルナのメッセンジャーRNAワクチンやアストラゼネカのDNAワクチンです。
RNAとDNAはともに遺伝情報です。これらのワクチンは「核酸ワクチン」とか「遺伝子ワクチン」と総称されています。
ワクチンは健康な老若男女に接種されることから、絶対的な「安全性」が前提となります。
しかし「遺伝子ワクチン」はアメリカの「ワープスピード作戦」の名のもとに、「安全性」が十分に確認されないまま「特例承認」という形で、
なし崩しで人々に接種されています。これほど大規模な「遺伝子ワクチン」の接種は、人類がこれまで経験したことのない事態です。
遺伝子ワクチンはウイルスの遺伝情報をコピーして人間の細胞に直接導入するという全く新しいタイプのワクチンです。ゲノム編集など、新しい技術の開発によって可能となった技術ですが、人間への大規模な応用は今回が初めてです。
通常、ワクチンの開発には1000億円の資金と10年の歳月が必要と言われていました。それが今回はわずか1年で健康な多くの人々に使われることになったのです。すでに日本でのワクチン接種後の死者数は1400人を超えました。
また心筋炎など重篤な副反応の発生も報告されています。
私は「ワクチン反対派」ではありませんし、ましてや「陰謀論者」ではありません。
しかし健康な多数の子どもから高齢者に接種するワクチンには究極の「安全性」が求められます。
遺伝子ワクチンを子どもに打たせて本当に大丈夫なのか、「有効性」や「安全性」は確立しているのか、来年以降も打ち続けることになるのか、子どもたちにどんなリスクがあるのか、ぜひ皆さんと一緒に事実を見つめながら考えていきたいと思います。
内容説明
科学論文や各機関の公式発表などのエビデンスに基づいた科学的な視点で新型コロナワクチンを分析。安全性・有効性とリスクについて分かりやすく解説し、ワクチンにかかわる親子の疑問や不安に答えます。
目次
第1章 子どもへのワクチン接種で起きていること
第2章 揺らぐワクチンの「有効性」
第3章 子どもに接種する倫理と論理
第4章 新型コロナワクチンの不都合な真実
第5章 ウイルスと免疫のホントの話
第6章 子どもをコロナから守るために
著者等紹介
倉澤治雄[クラサワハルオ]
科学ジャーナリスト。1952年、千葉県生まれ。開成高校卒業。1977年、東京大学教養学部基礎科学科卒業。1979年、フランス国立ボルドー大学第3課程博士号取得(物理化学専攻)。1980年、日本テレビ入社。社会部、政治部、外報部、北京支局長、報道局解説主幹などを歴任。2012年、国立研究開発法人科学技術振興機構中国総合研究センターフェロー、副センター長など。2017年、科学ジャーナリストとして独立。日本記者クラブ会員、日本科学技術ジャーナリスト会議会員。立教大学社会学部、上智大学新聞学科、獨協大学外国語学部などで非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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本詠み人
ミライ