内容説明
何気ない日常の風景のなかに見つけた様々な親子の愛情を描くハートフル・エッセイ。
目次
第1章 パンの耳の天使(パンの耳の天使;僕たちの寄り道 ほか)
第2章 おむすびの神様(花ふぶき;母子草 ほか)
第3章 最強忍者二人組(豆ごはん;さよならラッキー ほか)
第4章 ぼちぼちいこか(ぼちぼちいこか;幸せサンデー ほか)
第5章 わたしの青空(春の通学路;はるなの留守番 ほか)
著者等紹介
松崎運之助[マツザキミチノスケ]
1945年11月、中国東北部(旧満州)生まれ。長崎の中学校を卒業後、造船所に就職。働きながら定時制高校、夜間大学を卒業。東京の夜間中学に勤務。2006年、定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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へくとぱすかる
54
東京の夜間中学の先生だった著者が、自分の少年時代、お子さんの幼いころ、そして今、散歩道で出合うハートウォーミングな場面を描く。あまりにも殺伐とした今の日本だけど、小さな気遣いや心意気が、いかに幸せな時間を作ってくれるかを、やさしいまなざしで見守る。何よりも子どもたちの気持ちの透明さには打たれる。生活がどんなに大変であっても、親が子どもの幸せを願っているなら、その気持ちはきっと子どもに通じる。保育園や夜道の灯りの下、駅のプラットホームでの、やさしかった心の持ち主が、どうか幸せにくせらますように。2020/10/21
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