日本ナショナリズムの歴史〈3〉「神話史観」の全面展開と軍国主義

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  • サイズ B6判/ページ数 406p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784874986370
  • NDC分類 311.3
  • Cコード C0021

内容説明

陸軍による「軍国主義宣言」から「国体明徴」運動、文部官僚による『国体の本義』、そして遂に「無謀な戦争」へと突き進んだ―この国を「神国ナショナリズム」が席巻した時代を描く!

目次

7章 神国ナショナリズムと軍国主義日本(日清戦争から満州事変まで;軍による“軍国主義”宣言『陸軍パンフレット』;美濃部博士バッシングから「国体明徴」運動へ;文部省『国体の本義』の“神話史観”;矢内原教授を東大から追放したもの;国家総動員法と津田左右吉「神話研究」の抹殺;日本軍国主義思想の極点―文部省『臣民の道』と陸軍省『戦陣訓』;国民学校(旧小学校)をつらぬいた教育思想
軍国主義がつくりあげた人間像)
8章 大日本帝国の崩壊と天皇制のゆくえ(対米英戦争の緒戦と結末;敗戦で問われた天皇制;「神権天皇」から「象徴天皇」へ;「人間宣言」と全国巡幸)

著者等紹介

梅田正己[ウメダマサキ]
1936年2月、唐津市に生まれる。一橋大学社会学部を卒後、出版社勤務をへて72年、仲間と共に出版社・高文研(当初の社名は高校生文化研究会)を設立、高校生・高校教師を対象に『月刊・考える高校生』(後に『ジュ・パンス』と改題)の発行とあわせ教育書を手はじめに人文書の出版を続ける。81年から沖縄大学との共催で沖縄戦の戦跡・基地のフィールドワーク「沖縄セミナー」にとりくんだのを契機に、沖縄が直面する問題の書籍を数多く出版する。85年に「国家秘密法に反対する出版人の会」の事務局を担当したことから、翌86年、史上最大の出版弾圧事件・横浜事件の再審裁判の開始とともに「支援する会」の事務局を、2010年に実質無罪(同事件は国家犯罪であったと横浜地裁が裁定、刑事補償が実行された)を勝ち取るまで24年間、担当した。2012年高文研代表を退く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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しんすけ

13
本書の結びは下記のようになっている。 「天皇制国家主義によって育てられ、その中に首まで浸かって生きてきた日本国民は、当の天皇制国家主義が崩壊した後も、無意識のうちに自己のアイデンティティーを天皇に仮託して精神的安定を得ようとしたのでした。...その当然の見返りとして、...やがて再び国家主義にからめとられる危険性を残すことになった」 一時はデモクラシーの旗手のように見なされた丸山眞男が、天皇を呼び捨てにするのを躊躇するエッセイを残していることもこれを裏付ける。 2019/11/06

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