内容説明
現在のホーチミン市は“東洋の真珠”サイゴンと呼ばれていた。植民地支配、二度の世界大戦、ベトナム戦争、そしてサイゴン解放とその後の苦闘。1975年、ベトナム戦争の終了とともにサイゴンはホーチミン市になったが、市民は今でもこの街をサイゴンと呼ぶ。在住15年になる著者が、知られざるサイゴンを案内する。
目次
序章 なぜ「サイゴン」なのか
第1章 サイゴンの成立と近代文明化
第2章 サイゴンの表玄関メーリン広場から
第3章 レ・ズアン通りとグエンフエ通り
第4章 パスツール研究所と海軍病院
第5章 チョロン
第6章 統一会堂(旧大統領官邸)
第7章 鉄道
第8章 ブンタウ
終章 サイゴンの終焉
著者等紹介
野島和男[ノジマカズオ]
1959年東京生まれ。2003年にベトナム・ホーチミン市へ移住。現在、ホーチミン社会人文大学外語センター講師。ツーズー病院の平和村関連のほか、ホーチミン・テレビ局(HTV)や戦争証跡博物館などの日本語翻訳を手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Miwa
3
ホーチミンに行くので予習にと読んでみた。でも短期間の旅行で初めての訪問なので観光コースしか行かないのかもしれない。何度も行くようになれば参考にするかも。2018/08/31
Humbaba
3
今の姿を見るだけでは、その国のことが本当の意味でわかったとは言い難い。その国の歴史を知ることで、その場所で何が起こ理どうして今のようになっているかがわかるようになる。幸福なことばかりではないかもしれないが、だからといって知らなくても良いというわけでもない。2017/10/06
noko
1
統一会堂について、凄く詳しく載っていて勉強になった。フランスの傀儡国家の為にバオダイ帝まで引っ張り出してきておきながら、すぐに家臣であるべき立場のジェムに乗っ取られてしまう流れに、驚き。ジェム大統領の最期、マダムヌーのその後も興味深かった。ベトナム行ったことある国なのに、こんな歴史があったとは知らなかった。まだまだ勉強しないと。サイゴンの終焉という章も素晴らしかった。著者の義兄の人生の話だそうで、ベトナムの歴史に翻弄された実体験で、なによりもリアルだった。2020/01/17
ミネチュ
0
ベトナムにぼんやりとした関心があって、ベトナムに関する本を読もうと大分前から思っていましたが、ついに読み始めたベトナム本、第二弾。 前回のベトナムの基礎知識は非常に硬い本でしたが、この本はタイトルの通り、観光ガイドブック的な本なので柔らかい。でも、やっぱり知らない国の話はなかなか頭に入らない。地名も人名も・・・。 読んだもののほとんど頭に残っていないと言っても過言ではなく・・・ こういうのを繰り返していくとそのうちに少しずつわかってくるのかもしれませんけど。2018/03/11
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- 和書
- 金田一です。