出版社内容情報
沖縄に対する誤解、偏見、デマを覆すため、具体的なデータや歴史的な出来事などをもとに反証した沖縄タイムスの好評連載の単行本化。
内容説明
基地がなければ沖縄経済は破綻?基地の地主は年収何千万円?「辺野古」反対運動は日当制?普天間飛行場は田んぼの中にできた?沖縄の基地問題、よくわからない人、必読。
目次
1章 在日米軍をめぐる誤解
2章 基地経済にまつわる誤解
3章 こんな誤解、あんなデマ
4章 沖縄の基地をめぐる誤解
5章 「普天間」にまつわる誤解
6章 海兵隊の抑止力をめぐる誤解
7章 日米地位協定をめぐる誤解
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カープ坊や
17
日本国土の僅か0.6%の沖縄に米軍基地の74%弱を一方的に押し付ける 本土日本人の沖縄差別。ネット上に溢れる 沖縄への偏見やデマの数々。 検証する事もなく そのデマを拡散している 一部のマスコミや作家には憤りを感じる。 沖縄差別と偏見とデマの実情を具体的なデーターと歴史的な事実をあげて反論してある本書は 本土日本人必読の一冊だと感じる。 2017/07/03
Miki Shimizu
5
沖縄タイムスの特集記事を本にしたもの。百田さんが、田んぼの真ん中で、周りはなにもなかったとか、商売になるとみんなが周りに住みだしたとか、言ってたの、いっこずつココガウソ、ホントはこう。ってわかりやすく解説してる本。新しいので、MXテレビの件とか、最新のこともふれられてる。オススメ。2017/04/17
はる
4
沖縄で誤解されていること、翁長知事が求めていること、沖縄の人が求めていること、実際に負担していることなどよくわかる。しかし、辺野古移設を中止し県外へ持っていくとなると、またその地域から反対が起こり解決が遠のき、政治家としてはやりたくない案件というのも納得。政治家は何のためにあるのか、民主主義はなんなのか憤りを感じつつ、やはり近くに基地がなくてよかったと思ってしまう自分が情けない。2017/05/24
イガラシ
2
ネット上には沖縄に関する怪しい情報がよくあるが、それらについて本当はどうなのかが書かれている。沖縄の人たちが知っていることだったり、ちょっと調べれば分かることなのかもしれないが、現地に行ったこともない人だとネット情報を簡単に信じてしまうのかな。出所の分からない情報を信じるのは良くないのだろうと思った。2020/11/29
のら
1
沖縄をめぐる言説のファクトチェックの様な一冊。例えば、某作家の「基地地主の年収はみんな何千万」との発言に対し、「100万未満が54.2%」など、データや公文書を用いて検証しています。先日読んだ『キャスターという仕事』で「ポスト真実」なる言葉が紹介されていましたが、沖縄についてはその「ポスト真実」がはびこっている様が見て取れます。2017/08/04