内容説明
東京の教育は変貌した。石原都政発足から12年、「都立学校を変え、東京から日本を変える」と豪語した知事。その「改革」がもたらしたものとは?元都立高校長が苦渋の体験をもとに、教育破壊のプロセスを検証する。
目次
第1章 裏切られた統廃合(東京の「教育改革」のはじまり;改革の最初の洗礼・新宿高校問題;曲がり角の久留米高校へ;都立高校改革推進実施計画の対象校に)
第2章 管理と監視下の学校―「職員会議の補助機関化」と「人事考課制度」(職員会議の「補助機関化」;業績評価で教師を競わせる「人事考課制度」;「憲法・教育基本法」も否定した教育委員会;解体された校長会;「学校運営」から「学校経営」へ)
第3章 命令と強制の「日の丸・君が代」問題(卒業式で強制された「職務命令」;もの言えぬ校長・校長の権限と責任とは;退職するに当たって)
第4章 東京に「教育」を取り戻すために(疲弊しきった学校現場;元校長・教頭による教育基本法「改正」反対の取り組み;「東京の教育を考える校長・教頭(副校長)経験者の会」を
「東京の教育」の再生を目指して)
第5章 悩み多き校長、されど希望を(私の出会った校長たち;追い込まれる校長たち;私の校長論;されど希望を)
著者等紹介
渡部謙一[ワタナベケンイチ]
1943年生まれ。1966年都立高校教諭となる。以後、三つの高校の勤務を経て、1995年千歳丘高校教頭、99年から都立久留米高校校長に。2004年3月定年退職。その間、東京都高等学校特別活動研究会会長、全国特別活動研究会副会長、東京都教育研究開発「特別活動」委員長等歴任。04年都立小金井北高校嘱託。05年より都留文科大学、東京家政学院大学、法政大学で非常勤講師を経て、都留文科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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