児童養護施設の子どもたち

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784874984581
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C0036

内容説明

親から虐待され、拒否されてもなお、「親の愛」を求める子どもたち。自ら抱える葛藤ゆえに子どもに手を挙げてしまった母親―。施設に80日間泊まり込んで子どもたちの声に耳を傾け、母親たちの苦しみを見つめた新聞記者による渾身の記録。

目次

1 児童養護施設の子どもたち(さっちゃん;あっくん;徹;純一;千佳;良太)
2 虐待を受けた子どもたち(健;香;陽子;彩美)
3 修羅を生きる親たち(子どもに「嫉妬」する自分に気づく;「親への恨み」を子どもに向けて;愛を知り、子育てを取り戻す)

著者等紹介

大久保真紀[オオクボマキ]
朝日新聞編集委員。1963年福岡県生まれ。国際基督教大学卒業。87年朝日新聞社に入社。盛岡、静岡支局を経て、東京本社社会部、くらし編集部、西部本社社会部などに在籍。2002年4月から編集委員になり、06年4月から約2年間、鹿児島総局次長を務めた後、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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黒瀬

112
虐待を受けて親元から離され、養護施設で育つ子どもたち数人をピックアップして暮らしぶりに密着したドキュメント本。虐待を受けた子どもはその痛みを自分のものとしないために、自分の心を自身の体から乖離させる。これは「抑圧された記憶」と呼ばれる人間の防衛本能だが、子どものうちからそれを身につけてしまうことがやるせない。虐待は連鎖すると言われるが終盤の親の章がまさにそれだった。虐待を受けて育った子が大人に、そして親になってまた新たな悲劇が生まれるとしたら、その連鎖を食い止めるための非人道的な手段が思い浮かび、自己嫌悪2021/03/28

ゆきこっち

11
親に愛されるためにみんな産まれてきたのに、その親に虐待されるなんて辛すぎる。これって立派な犯罪なのに家族なら多少は許されるの?これって実話?と思うぐらいに鬼畜な親ばかり。どこかで負の連鎖を断ち切らなければ。2019/02/28

わをん

8
家から無事抜け出せても、虐待で傷ついた心はそう簡単には癒えてくれない。普通の家庭でもうまくいかないことがいっぱいあるのに、常に人手不足の児童養護施設で全てをフォローしていくなんて難しいことだ。思いやりを持って子供たちに根気よく接している職員の皆様に頭の下がる思いです。どうか国の予算が、関心がもっと子供たちに向いてくれますように。2015/07/14

日向夏

4
虐待を虐待と本気で思っていない親。愛情を持って接する親とそうでない親は何が違うのだろうか。「何色の血が流れているのか」と思うような大人も登場した。児童養護施設は単なる仕事としてはとてもやっていけず、強い使命感や忍耐、愛情が求められる。敬意を抱かずにはいられない。予算ももちろんだが、多くの人が子どもの問題に関心を向けて、何かできることを少しでもできたらと思う。簡単な支援は寄付することか。痛ましい。痛ましい。2017/09/05

すいか

4
見事に立ち直った例に希望を見た。例外なんだろうけど。 2015/01/25

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