内容説明
1950年代から70年代、日本本土が高度成長へ向けて走り始めたころ、沖縄はまだアメリカの支配下にあった。数々の貴重な写真が明かす「歴史年表の空白」。
目次
1部 写真が語る米軍占領下の沖縄
2部 つなぎとめる記憶のために(沖縄を歩く;辺野古、高江、宮森のこと;現代の「戦世」;記憶の中に生きる人々;沖縄ブーム考;独立・自立へのまなざし)
資料編 米軍政時代の沖縄=略年表
著者等紹介
森口豁[モリグチカツ]
1937年、東京生まれ。フリージャーナリスト。玉川大学を中退して1959年沖縄に渡り、琉球新報社会部記者や日本テレビ沖縄「特派員」として米軍統治下の沖縄で長く暮らし、沖縄の日本「復帰」後もテレビ番組や著作活動を通して“沖縄”を報じつづけている。「沖縄を語る一人の会」主宰。主な著書に『だれも沖縄を知らない27の島の物語』(筑摩書房、第26回沖縄タイムス出版文化賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とよぽん
14
折しも、天皇皇后両陛下が沖縄訪問をされている。在位期間最後の、特に希望されての訪問。沖縄の人々は、昭和天皇をどう思っているのだろうか。このタイミングでこの本と出会ったのも、何かの縁だろう。写真と文は森口豁(かつ)さんというジャーナリスト。1960年代ごろの沖縄の子供たちの真っすぐな視線が印象的だ。2018/03/27
鍵窪錠太郎
2
米軍政下の写真自体は良いのだが、著者の政治的主張が沖縄からの目線のみで沖縄の負担軽減の主張がしたいのか、負担軽減の目的を達成したいのかが見えない。主観的には両者は不可分なのかも知れないが、目的達成の手段として本土人の無知を責めるのは問題が有るように思える。仮に現地人や現地人を知る人の側の主張としてはそうだとしても、「知らないのは無責任だ」といった言い方では多くの沖縄に無関心な人々を味方に付けられんだろうにと、個人的には思うが…正義や道徳に訴えるやり方は、応えてくれる人が居なければ過激化する一方な気がする。2017/11/26
ふら〜
1
アメリカ統治時代の沖縄の姿を収めた写真集。こう、生活が垣間見える写真はいいよね。ただアメリカ世=悪みたいな断定した書き方は本当にそうなの?と素直に疑問に思うがどうなんだろう。この手の写真集は作者の思想信条の反映でもあるから難しいところだよね。2017/07/02
hi
1
沖縄の人の、あのぎゅっと内に込めたような表情の意味が分かってきた。移住者に対して「近所に住んでる人だ。こっちの人じゃないけど」ってごっつ冷たいコメントしたのも。もうちょっと沖縄について学びたい。2012/08/14
masami-k
1
沖縄が好き、沖縄を知りたい、と言う方は必読。2010/12/14