内容説明
敵対するイスラエルとパレスチナにあって、平和を求める若い男女が「ピースボート」で出会い、絶望的な状況下で“共存への道”を探る―パレスチナ問題格好の入門書。
目次
1 船上の出会い
2 Q&Aイスラエル・パレスチナ入門
3 ラミとケレン
4 私たちの見たパレスチナ
5 そして旅は続く
著者等紹介
高橋和夫[タカハシカズオ]
1951年、福岡県生まれ。放送大学助教授。専門は国際政治、中東研究。大阪外国語大学ペルシャ語学科卒業後、コロンビア大学大学院で国際関係論を修め、博士課程修了
高橋真樹[タカハシマサキ]
1973年、東京生まれ。早稲田大学中退。元落語研究会。1997年にピースボートに初めて乗船し、パレスチナのガザ地区を訪問。「平和になった」という報道とは裏腹の厳しい現実を目の当たりのしてショックを受ける。以降ピースボートの共同責任者として「地球一周クルーズ」に8回乗船。現在、平和学を実践するために設立された「地球大学」を担当する
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感想・レビュー
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スー
19
パレスチナ人のラミとイスラエル人のケレン、セルビア人とコソボ人とボスニア人とクロアチア人それと日本人600人が船で世界一周の旅に出て道中いろんな国に寄り若者達と交流しながら戦争や平和について語り考える。パレスチナ問題とボスニア紛争を分かりやすく説明してくれる入門書です。ラミはかつて14才の時に逮捕され拷問を受けイスラエル人を憎んでいましたが、ケレンと語るうちに心を開いていき、更にボスニアの話を聞き苦しんでいるのは自分達だけではないと気付いていく。ラミの語るパレスチナは酷い状況で800万人のうち500万人が2018/06/06