内容説明
20年の歳月をかけ、延べ400人から聞き取った証言で構成する沖縄戦の実相!「鉄血勤皇隊」として戦場に動員された沖縄県立一中生徒は約340名。うち約210名(6割強)が戦没した。14~17歳の中学生兵士にとって、戦争とはいかなるものだったのか?!“集団の眼”でとらえ、再現する沖縄戦の真実。
目次
沖縄戦前夜―1945年2月上旬~3月22日
最後の家族面会と召集令状―3月23日~16日
合同卒業式―3月27日
球9700部隊への編入―3月28日~31日
米軍上陸―4月1日~4月上旬
遺書を書く―4月4日~4月9日
戦場の生活―4月上旬
養秀寮炎上と最初の犠牲者―4月10日~4月19日
国頭戦線―4月上旬~5月上旬
戦争の激化、一中校舎の炎上―4月中旬~4月下旬〔ほか〕
著者等紹介
兼城一[カネシロハジメ]
1928年2月、両親の移民先フィリピン・ダバオ市で生まれる。1941年、沖縄県立一中に入学、1945年3月に卒業した。沖縄戦がぼっ発した時、一中鉄血勤皇隊から軍兵站部に転出し従軍、7月に捕虜となる。同年11月に屋嘉捕虜収容所から釈放されたが、この戦争で両親と4人の弟を失った。1952年に上京し大学に入学。沖縄の祖国復帰運動にたずさわったため、卒業後は米軍占領下の故郷に帰れなくなり、東京に残留した。その後、編集者等をへて、現在はフリー
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