内容説明
「朝の読書」を始めて六年、騒がしかった朝のHRが、一日で一番静かな時間になった。遅刻も激減した。そして何より―、生徒たちが本好きになった。「朝の読書」取組みの全てをエピソード豊かに語るとともに、一クラス全員の感想文を収録、「朝の読書」の“奇跡”を実証する。
目次
1 本好きになった生徒たち
2 「朝の読書」にたどりつくまで
3 教師たちはどう考え、どう実践したか
4 三年一組全員の「朝の読書」感想
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mari
16
イヤイヤでも半強制的に続けていくと劇的な変化になる。その様子が生徒たちの感想でとてもよくわかる。本嫌いから本好きへ~一生の宝物をゲットしましたね。2015/10/22
あいくん
9
☆☆☆☆1993年に出た本です。私の勤務校で1995年に朝の読書がスタートしました。その指針になった本です。 1990年代に子どもたちの読書離れが進んでいました。 1993年の全国図書館協議会の調査では、小学生12パーセント、中学生51パーセント、高校生61パーセントが一ヶ月に1冊も本を読まないと答えています。千葉県船橋市の船橋学園女子高校では1988年に「朝の読書」が始まりました。この本はその実践と生徒の感想文からできています。2018/10/07
takaC
7
この時からさらに15年くらい経った今の状況はもっと酷いんだろうなぁ2010/05/16
seraphim
6
図書室の本。仕事の参考になるかと読んでみました。朝読、実施している所がだいぶ増えているようですね。この本を読んで、読書の素晴らしさを再認識するとともに、読書って習慣なんだなと認識を改めました。私自身は、読書好きの母の影響で、なんの疑問も持たないまま読書が好きになっていたので。読書の習慣を持つ人が増えると嬉しいな、と思いました。2012/07/11
ぴー
4
自分が通っていた中学、高校は普通の公立学校でしたが、学校を上げて朝読に力を入れていたように思います。少し古い報告ですので、見習うべきところは取り入れ、あとはその学校のニーズ次第といったところではないでしょうか。子供が本好きになるかどうかは二の次でよくて、要はいかにして自主的な読書活動へ持っていかせるかだと思いました。将来子供と学校で向き合うであろう自分としては、実践報告がどうであれ、情熱をもって取り組む大人がいたという事実を知ることに意味がありました。2017/02/01