内容説明
人間を愛してやまない精神科医が豊かな医療経験の中から象徴的な事例をひきつつ、不登校、妄想、性的逸脱、非行…等を生む心の病いの内側を鮮やかに解き明かす!
目次
1 「心を病む」とはなにか(人は人ゆえに病む;心の病いで問われるもの)
2 女の子がぶつかる“カベ”(手首を切る女の子;保母になれなかった女の子;“美人”でない子の生きる道)
3 「聖家族」の悲劇(“現代の非行”を解くカギ;ポリアンナ家族の病理;清潔主義が生む病理)
4 父が子に伝えるもの(「信義」を結べなかった父と子;父の“夢”に押しつぶされた子)
5 人は愛なしに生きられない(愛されなかった子の悲劇;〈愛〉に翻弄された青年;愛することを阻むもの)
6 人間・この素敵なもの(ある母の“発見”;いま精神医学に問われているもの;人は何によって生きるか)