- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 文化・民俗
- > 文化・民俗事情(日本)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三平
11
昭和12年3月当時大阪の取石村の小学校教員をしていた宮本常一が担当していた学級の子供達の為に作った卒業文集を彼の死後、新書の形で復刻出版したもの。後に日本を代表する民俗学者になる宮本は子供達に村の歴史・風習・生活・昔話を調べさせ、子供達自身の手で文章を書かせた。自分たちの故郷を見つめ、故郷の素晴らしさ、逆に直していかねばならない点を次世代を担う子供達に考えてほしいという想いが込められている。資料としても面白いが、当時の子供たちの飾らない伸びやかな作文を数多く読めて楽しかった。2015/07/20