出版社内容情報
看護婦が看護的な判断を高めるために必要としている生理学は、
細分化された医学的な 「ヒトの生理学」 ではなく、看護の専門性に導か
れた、常に対象の全体性を生活との関連性において的確に把握する
ための 「人間の生理学」 である。
本書は、主として編集部からの質問に著者たちが回答、説明するという
形を採っている。
また本書は、図版中心に組まれた 薄井坦子著 『ナースが視る人体』
(講談社・1987) を文章で説明した、いわば記述篇である。
【第3章】 生命の源(胸部臓器のはたらき)
第1節 人間にとって「生命の源」とは何か
1.「生命の源」とはどういうことか
2.生命体にとって呼吸とは何か
3.生命体にとって循環とは何か
4.肺と心臓の内臓としての特殊性
第2節 人間にとって呼吸器官とは何か
1.人間にとって呼吸とは何か
2.人間の呼吸器官の構造
3.人間の呼吸器官のはたらき
第3節 人間にとって循環器官とは何か
1.呼吸から循環へ
2.人間にとって循環とは何か
3.人間の循環器官の構造
4.人間の循環器官のはたらき
あとがきに代えて
―『看護の生理学』は「生命の歴史」を学問的に
ふまえてこそ看護論の一つとなれる