感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kumiko Fujiwara
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「カッサンドラ」pp. 202-241 1860年代、実に160年前の女性の言葉であるにもかかわらず、その新しさと鋭さは現代であっても尚際立っている。彼女が「早かった」のではない、私たちが「遅い」のだと感じる。2020年に生きる私はいったい何をしているんだろう?白衣の天使と呼ばれる彼女だが、一人の女性として、一人の人間として誰よりも考え、行動し、それを貫いたことを誇りに思う。私も彼女のようでありたい。2020/01/24
えすてい
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この本を読んだ以上、既存の子供向けナイチンゲール伝記は捨てるべし。この第3巻では主にインドの衛生に関する論文2本と宗教哲学が2本・看護学生に宛てた書簡全14本が収録されている。書簡は割とスラスラ読める。なかなか興味深い文書でナイチンゲール本人の思考がよく反映されている文章だ。その中には看護婦の免許制や登録制に強く反対してたことを裏付ける文章もあるので、なぜナイチンゲールはそう考えてたのかを知るにはいいもの。きっと今までのナイチンゲール感が覆されるだろう。2014/11/03