感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
110
『ウィルトウィクスの建築書』はマンテルの『ウルフホール』の初めに出てきたのだが、作品で触れられずに気になっていた。またセネカがなぜこの時代に言及されるのかと。この著者が引き合いに出すイギリスの研究者の説が面白い。シェイクスピアのいたエリザベス女王時代に、この2人は意識されていたようだ。ならば、マンテルはシェイクスピアの描いたヘンリー八世らの歴史に対して新たな描き方を模索するために、当時の文化の思想を取り上げた可能性もあるのかな。その時代のことが分からないのは、清教徒革命の頃の演劇禁止が影響しているのか…。2022/05/04
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- 和書
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