内容説明
本書は、扶桑社が発行していた月刊誌『パンジャ(PANJA)』(一九九六年六月号で廃刊)の九五年九月号から九六年四月号まで計八回連載された「帝都経済新聞」を原型にし、当時、紙面の都合で使用できなかった原稿を入れ全面改定、そして新規記事を加え編集し直したものである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
1
A4版だから読み応えある。序文で十分に念を押されているように、日経新聞が企業文化を肯定し宣揚するのに対して、パロディとして日本の「滅びゆく企業文化」一例、会社運動会を揶揄しつつ記録として残そうという試み。社歌、社訓(スローガン)など実在のものだが、下半身に冗談広告が入る体裁が読んでいて居心地悪い、が(大手広告の入らない)泡沫雑誌と見るべき。連載開始1995年は転機の年で、阪神大震災、オウム真理教事件、沖縄米兵少女レイプ事件、村山首相不意打ち(自民党議員の同意を得ないまま)戦後50年謝罪決議などが行われた。2014/12/24