内容説明
椅子が生まれた背景を探りに、世界各国を訪れ、椅子の素材や製造方法はもちろん、デザイナーの周辺の人々にまで著者自らが取材。椅子研究の第一人者が送る、モダンチェアの真髄に迫る一冊。
目次
北欧の波―1933~1949(アイデアと技術開発の結晶―アルヴァ・アアルトの65番;廉価で丈夫な庶民の日用品―ボーエ・モーエンセンのJ39;手づくりの味を持つ工業製品―ウェグナーのラウンドチェア ほか)
戦後モダン―1954~1960(「手」から生まれた近代デザイン―柳宗理のバタフライスツール;完璧な造形性と完成度―ポール・ケアホルムのPK‐22;雑誌から生まれた籐椅子―渡辺力のトリイスツール ほか)
個性の時代へ―1970~(世界が広く認める純日本製―新居猛のニーチェアX;「正しく座る」ことを真摯に追求―ウィルクハーン社のFSライン;デザインと技術の共同作業―ルィ・チューセン、ヨニィ・ソァーンセンの8002番 ほか)
著者等紹介
島崎信[シマザキマコト]
武蔵野美術大学教授(工芸工業デザイン学科インテリアデザイン研究室)。日本インテリア学会副会長。日本フィンランドデザイン協会理事長。北欧建築デザイン協会副会長、鼓童文化財団副理事長など。1932年東京生まれ。1956年東京芸術大学美術学部工芸科図案部卒業。1959年、デンマーク王立アカデミー建築科修了。1960年、デンマーク市、デンマーク市インスティテュート・オブ・テクノロジー修了。国内外で、駅舎、ホテル、商業空間、住宅などのインテリアデザインや、インテリア関連プロダクト商品のデザイン、企画開発、およびコンサルティングに関わるほか、国内外のデザイン系大学からの招聘で、インテリアデザインについての教鞭をとる。世界各国を旅した際に撮影した写真をもとに1988年以来、毎年、写真展を開催、デザインする人と販売する人をつなぐグループ「アルキメディアン」を主宰、家具に関する展覧会やセミナーを企画、「近代椅子デザインの歴史的系譜と人間行動との関係の研究」を進めるなど、多岐に渡って活躍中
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