内容説明
本書は現代の日本住居の姿を生活実態と住様式の変遷に視点を当てて叙述し、その空間の特質について論じている。第二次大戦後の五〇年間は日本住居の激変期で、この時代を生きた著者たちは自らの生活体験を通してその住空間の意味を考察し、それを時代別・住居種別に的確に位置づけて示した。これは「体験記述」という方法の研究上の可能性を示すとともに、一九三〇年代から現代に至る二十世紀後半の、正に「日本住居現代史」となったのである。
目次
1篇 現代日本住居の特質(現代住居史へのアプローチ;現代住居の型;現代住居の特徴に関する考察)
2篇 住まいの体験記述(伝統住宅での生活;近代化の過程;現代の諸相)
著者等紹介
鈴木成文[スズキシゲブミ]
1927年東京生まれ。1950年東京大学第一工学部建築学科卒業。1955年東京大学大学院(旧制)修了。1959年東京大学助教授。1974年東京大学教授。1988年東京大学名誉教授。1989年神戸芸術工科大学教授。現在、神戸芸術工科大学学長専攻は建築計画学、住居学
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