内容説明
ヒロシマ―人類が初めて核の犠牲となった1945年8月6日。被爆直後の阿鼻叫喚の瓦礫の街を、残留放射能を浴びているとも知らず、肉親の安否を尋ね、さまよい歩いた一人の少年がいた…。父は戦死、家族は原爆死、残された祖母と二人、必死に生きる少年に次々に襲いかかる不幸。死を覚悟した原爆病からの奇跡の生還。ヒロシマでの一期一会は、少年の心を絶望から希望に変えた。命を懸けて、自分の夢である写真家への道を、ひたむきな意志の力で闘い抜いた真実のドラマがここにはある。著書が自らの被爆体験を赤裸々に綴った、半生の愛と感涙のヒューマンドキュメンタリー。
目次
潜在意識の覚醒
広島からの一通の手紙
安曇野・原風景の中で
石仏との出会いと感動
広島幼年学級の想い出
縁故疎開・友との永遠の別れ
日本の歴史は戦争の歴史
マンハッタン計画とは
アインシュタインの手紙
原子爆弾の研究と完成〔ほか〕