内容説明
ミキのひいおばあちゃんは八十八歳。足の骨折とほかの病気で、八ヶ月も入院していた。腰から左ひざまで、ギブスで固めて動けない状況がつづいた。血の流れが悪くなって、脳の血管は、米粒をまいたように詰まって、細胞がどんどん死んでしまった。ひいおばあちゃんは、骨がつながり、リハビリが始まる頃には、一日のほとんどを、夢の中で暮らす人になってしまった。世話していた、おばあちゃんは疲れて入院、ひいおばあちゃんの世話は、一人っ子のママに、ママが夏風邪で倒れたから、ミキがすることになった。パパはドイツに出張中、ミキがやるっきゃないんだ。だが、並大抵のことじゃない。生き生き童話・短編集。小学校中学年から。
著者等紹介
足田ひろ美[アシダヒロミ]
岡山県真庭郡久世町に生まれる。岡山県立勝山高校、女子栄養大学卒業。昭和33年日本電信電話公社入社、平成2年NTT退職。受賞には、岡山市民の童話最優秀賞(昭和58年)、岡山県文学選奨童話部門入選(昭和62年)、カネボウミセス童話大賞優秀賞(平成2年)、岡山県芸術奨励賞(平成3年)。日本児童文学者協会会員。全国同人誌連絡会会員。いちばんぼし会員
栗原徹[クリハラトオル]
福井生まれ、岡山育ち。桑沢デザイン研究所卒業。77年欧州外遊。83年第一回個展。00年第十八回アンデルセンメルヘン文庫担当。03年第六回個展。栗原徹メルヘン工房主宰。童画芸術協会・運営委員。日本児童出版美術家連盟会員
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