内容説明
キヨおばさんの語りではじまる、この作品集は、のどかでユーモラスな面をかねそなえた、読みごたえのある作品でいっぱいです。「げんぞ新田」は、荒れ地を開墾して、新田を作った若もののはなし。げんぞのたんぼでとれた米は、草加せんべいにも、なったんですよ。「空を飛んだ蛇」は、神社の鳥居にかかげておけば、米作りの農家を守ってくれるというのです。「鬼になった甚助」は、飢饉の年に、鬼になることを志願しました。都市になった、今の草加では考えられない話ばかりです。小学生中学年より。
著者等紹介
栗原直子[クリハラナオコ]
東京生まれ。『草加ものがたり』第十五回埼玉文芸賞。日本児童文学者協会、児童文化の会、窓の会会員。現在、産経学園講師
田木宗太[タキソウタ]
本名、滝原章助、北海道生まれ。1976年に現代童画展で銀賞、1977年作家賞を受賞。児童出版美術家連盟会員
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