内容説明
本書には、タイトルになった作品のほか「きつね剣法」「黒右衛門伝説」「清雲寺の春」と、四つの作品が収められています。どの作品も、秩父を舞台にした、歴史児童文学といえば、かたくなりますが、ご存知！ねずみ小僧の少年時代。「ええーっ、ねずみ小僧って、秩父生まれ」といった楽しい作品集です。きつね剣法を教わって、なぎなたのうまい妻に勝つ武芸者。金色にかがやく鯉を射とめた、元武士と、今にも、その人が目の前に出てくるような作品を味わってください。
著者等紹介
内田映一［ウチダエイイチ］
本名、内田栄一。１９３３（昭和８）年、秩父市（現）生まれ。郵便局に就職して、１９９３（平成５）年に定年退職するまで勤務。１９５８（昭和３３）年、同人誌『草笛』が発行され、同人となる。（１９６１（昭和３６）年１４号で休刊。現代の『草笛』の号数は復刊されてのもの）。１９５９（昭和３４）年、『少年画報』の少年小説募集に応募して入選。タイトルは「せむしと旅僧」。今となっては差別語が多く、作品は廃棄。『草笛』誌に習作を発表しながら、アンソロジーに短編を発表
山本良三［ヤマモトリョウゾウ］
日本美術会会員。展覧会出品、個展を多数開催。本の挿絵としては、『シャクシャイン物語』『ゴンさんの四季』いずれもけやき書房がある
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