内容説明
鹿児島にコアラが来る!強一が四年生になった春、農協の早苗さんが、ユーカリの苗をもってきた。コアラがたべるユーカリの苗だ。「これをうまく育てると、コアラを鹿児島によべるのよ」と、父さんは、早苗さんにユーカリをおしつけられ、育てることになった。強一の家で育てたユーカリの葉を、オーストラリアのコアラがたべてくれた。「これで、いつ、コアラが来てもだいじょうぶ」。だが、父さんの交通事故。田畑の仕事は、母さんひとりの手に、ユーカリ畑は草ぼうぼう。そこで強一の出番だ。「遠い国から来たコアラに、うまいユーカリの葉を」。小学生中学年から。