内容説明
女相撲が伝承されてきた東北・三陸地方は、東日本大震災の津波の被害を受けた。しかし、流された写真や話が、奇しくも本書にだけ残された。初の本格的女相撲論。
目次
研究の目的と研究史
明治以降の興行女相撲
女相撲の観客論―明治以降の新聞・雑誌記事からみる観客反応を中心に
雨乞女相撲についての一考察―信仰と娯楽のあわいに在るもの
都市周辺漁村における女性の民俗芸能
各地に伝承される女相撲の諸相
「隠れた」女の大力信仰―江戸期見世物文化と女相撲
女子プロレス抑圧者としての力道山
「観客論覚書」再考
観客から演者への投企
本書のまとめと今後の課題
女相撲への憧憬
著者等紹介
亀井好恵[カメイヨシエ]
1962年群馬県生まれ。成城大学民俗学研究所研究員。成城大学大学院文学研究科博士課程後期満期退学。文学博士(成城大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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