内容説明
本書は、今日の学校教育を巡る中心的な理念や理論―学級編制、一斉教授、自律的主体形成、直観、公教育、幼児教育などに関する原理―を、近代以降のもっとも代表的な12人の教育思想家に求めて考察したものである。また、本書はできる限り、現代にもつながる教育の考え方や、あるいは教育の根本的な問題を鋭く洞察し、それの解決策に示唆を与えたと思われる教育思想をも取り上げている。
目次
教育思想のルーツを求めて
一斉教授の方式―コメニウスの教授学
人間の理性による自律―ロックの人間形成論
子どもの発見―ルソーの市民教育
人間教育の実践―ペスタロッチの直観教授
教授過程の定型化―ヘルバルトの科学的教育学
幼稚園の創設―フレーベルの幼児教育
教育を受ける権利思想―マンの公教育論
児童中心の新教育思想―デューイの経験主義教育論
フリー・スクールの創設―ニイルの自由主義教育論
教師と子どもとの関係―ブーバーの教育的出会い
「子ども」と「教育」の発見―アリエスの心性史研究
「教育=学校化」批判―イリイチの脱学校論
現代社会と教育の課題
著者等紹介
関川悦雄[セキカワエツオ]
1947年、福島県に生る。日本大学文理学部教授(ドイツ教育思想・教育史専攻)。主要著書に『特別活動の基礎と展開』啓明出版、1994年。天野正治他編著『ドイツの教育』東信堂、1998年(分担執筆)。「バゼドウ」「ザルツマン」『教育思想事典』教育思想史学会編、勁草書房、2000年
北野秋男[キタノアキオ]
1955年、富山県に生る。日本大学文理学部教授(アメリカ教育史・思想史専攻)。主要著書に、松浦良充編『いま教育を考えるための八章』共著、川島書店、1991年。田中智志編『ペタゴジーの誕生―アメリカにおける教育の言説とテクノロジー』共著、多賀出版、1999年。窪田祥宏編『新版道徳教育』(改訂版)、共著、啓明出版、2001年
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