出版社内容情報
実践知識の獲得と変容を1教師の事例で追跡研究
目次
序章 教師の実践的知識とライフヒストリー―研究の目的と方法(問題設定;教師の実践的知識へのライフヒストリー・アプローチ;研究の手続きと本書の構成)
第1章 ライフヒストリーを観点とした遠藤瑛子実践の把握(遠藤瑛子のライフヒストリーと授業実践;解釈へのコメント)
第2章 遠藤瑛子実践における単元生成の文脈(五回の三年間継続担当回生において実践された諸単元の関連;解釈へのコメント)
第3章 カリキュラム経験を通した授業スタイルの変容(単元「風―自然とともに生きる」・「あれから一年強く生きる」における授業スタイルの変容;単元「現代を読む」の生成と授業スタイルの変容;解釈へのコメント)
第4章 結論
著者等紹介
藤原顕[フジワラアキラ]
1959年生。神戸大学大学院文化学研究科博士課程単位取得退学。現職、兵庫県立大学看護学部教授。専門領域は教育方法学
遠藤瑛子[エンドウエイコ]
1942年生。神戸大学教育学部卒。現職、同志社大学文学部嘱託講師。専門領域は国語科教育学
松崎正治[マツザキマサハル]
1958年生。神戸大学大学院文化学研究科博士課程単位取得退学。学術博士。現職、同志社女子大学現代社会学部教授。専門領域は国語科教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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虎哲
1
なぜこの本を見出したのか記憶にないが、出会えてよかった。個々の授業は点ではなく線上にあり、つながりの中にある、そのつながりは単元内や単元間、授業者のライフヒストリーを見ていくことで浮かび上がるということをこの本は証明した。カテゴリーによる単元の解釈は授業者による実践の軸を知る上で有効である。私も授業をするようになってから試みてみようと思う。遠藤瑛子先生の実践的知識を特徴づけるカテゴリーに《探究志向の学びのスタイル》があることは探究という学び方の普遍的価値を示すものと言え、自身の研究する方向に自信を持った。2018/11/24