内容説明
「うたごえ」によって広まり、かつて若者の心をとらえたロシア民謡の心とは何なのか…愛唱した原語版の直訳と対照する比較文化論的ロシア民謡考。
目次
第1章 ロシア民謡原語版へのあこがれ―『カチューシャ』と『トロイカ』と『郵便馬車の馭者だった頃』『鐘の音は単調になりひびく』『果てしなき荒野原』など
第2章 『仕事の歌』をめぐって―『流刑人』『とらわれ人』『どん底の歌』『ポルシュカ・ポーレ』など
第3章 ヴォルガの風土―『ヴォルガの舟歌』『ステンカ・ラージン』『ヴォルガ下り』『なつかしきヴォルガ』
第4章 圧政の中の叙情―『うぐいす』と『蚤の歌』と『バイカル湖のほとり』『聖なる湖バイカル』
第5章 独唱に適した民謡―『黒い瞳の』『行商人』『赤いサラファン』
第6章 現代ソヴィエトの歌曲―『道』『バルカンの星の下で』『ともしび』『モスクワ郊外の夕べ』と『スリコ』など
第7章 可憐な恋―『カリンカ』『白樺は野に立てり』『小さいぐみの木』『リラの花』
第8章 ウクライナの嘆き―『雪白く』『コザックは口笛を吹いて』と『バンドゥーラに寄せて』
著者等紹介
山碕雄一[ヤマサキユウイチ]
昭和10年山口県岩国市に生れる。昭和33年広島大学文学部卒業。広島県立広高校・皆実高校・安古市高校・安芸高校教諭、広島城北高校教諭を歴任。平成15年病没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。