出版社内容情報
今の時代に、個人の小さな店が生き残るために必要なことは何か。京都の人気書店「恵文社一乗寺店」の店主が、京都の街で愛されるさまざまな個店を訪ねて、小さなお店の魅力と街との関わりについて考えます。
目次
第1章 僕の街、僕の店(「恵文社一乗寺店」と街のこれまで;恵文社一乗寺店界隈事件簿)
第2章 京都「ここだけ」の小さな店(街も店をつくる―「屯風」「ガケ書房」;未来は過去の中にある―「迷子」「出町ふたば」;本屋は街の先生だった―「三月書房」「古書善行堂」「WORKSHOP records」;「路地」という抜け道で―「レンタサイクルえむじか」「ナミイタアレ/出町柳文化センター」;生きるために必要な喫茶店―「六曜社地下店」)
巻末対談 個人店が生き残るには
著者等紹介
堀部篤史[ホリベアツシ]
昭和52年京都市生まれ。立命館大学文学部卒業。学生時代より、編集執筆、イベント運営に携わりながら恵文社一乗寺店スタッフとして勤務。2004年に店長就任。商品構成からイベント企画、店舗運営までを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 5件/全5件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だーぼう
53
今まで読んだどの本よりも、一番京都らしさを感じる一冊。恵文社一乗寺店に実際行ってたのは大きかった。ブログに感想を書きました。2014/07/21
ぶんこ
49
一度は行ってみたかった憧れの本屋さん。 そこの店長さんが書かれているので期待したのですが、本の装丁・写真全てに赤系の紗がかかっている等、拘りが気になって、しかも私の感性とは真逆。 赤い写真が出てくるたびに、見ていたくなくて文字を読むスピードが速まりました。 気持ち良い感想を書きたかった。 なんで写真に赤く紗をかけたのか? 写っている内容が分かりづらかったです。2015/06/10
ユメ
45
この本は恵文社一乗寺店ではなく、恵文社一乗寺店がある左京区の物語だ。まるで棚作りのように、店を左京区という文脈に繋げてゆく。この時代を街の店はどう生き残っていけば良いのか。問いに対し、堀部さんは私たちに投げ掛ける。「その店に行くことを目的としていないか。一度行っただけで地図を埋めて満足していないか」恵文社に憧憬を抱きがちな本好きは(かくいう私も)身につまされることだろう。もっと地図の無い森で遊ぶことを楽しみに通うべし。こうして読者に課題を突きつけるのは、彼もまた左京区の店々の一人の客であるからなのだ。2014/08/12
おいしゃん
36
本好きにはお馴染みの、京都一乗寺の恵文社店長による商いについての本。これからも、こういう書店が残って行って欲しいし、いつかぜひ行ってみたい。2019/05/26
壱萬参仟縁
36
重要箇所は明朝赤字。自分たちの言葉で綴った説明文と書影を全商品に付けるこだわり(028頁)。手間がかかる作業と推察する。文化というものは数十年程度でそう簡単に変化するものではない(109頁)。2割の粗利しかない書籍や雑誌。書店経営は厳しい。生活雑貨は利率が高い。恵文社は、 イベントで生き残ってきたという(112頁)。安ければよいという考え方に歯止めをかけるのは、経済ではなく文化の力(124頁)。京都が学生の街というのを反映した哲学である。 2014/09/26
-
- 電子書籍
- 毒より強い花【タテヨミ】第229話 p…
-
- 電子書籍
- しあわせの面影【ハーレクイン・セレクト…