悲しみの収穫 ウクライナ大飢饉―スターリンの農業集団化と飢饉テロ

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悲しみの収穫 ウクライナ大飢饉―スターリンの農業集団化と飢饉テロ

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  • サイズ 46判/ページ数 648p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784874300503
  • NDC分類 611.76
  • Cコード C0036

内容説明

餓死者700万人以上、1933年のヨーロッパの穀倉地帯ウクライナを襲った20世紀最大の悲劇。その全貌を初めて世界に知らしめ、ソ連崩壊を加速させたロバート・コンクエスト1987年の歴史的名著。時に“無法を法”とするロシアが内包する根源的暴力性に、隣国は無縁でいられるか?2007年の初邦訳版を再出版。

目次

第1部 主役たち―党、農民、国家(農民と党;ウクライナ国家とレーニン主義;革命、農民戦争、飢饉 一九一七年~一九二一年;閉塞期 一九二一年~一九二七年)
第2部 農民蹂躙(激突の年 一九二八年~一九二九年;「富農」の運命;急激な集団化とその失敗 一九三〇年一月~三月;自由農民の最後 一九三〇年~一九三二年;中央アジアとカザフ人の悲劇;教会と民衆)
第3部 飢饉テロ(ウクライナへの猛攻 一九三〇年~一九三二年;飢饉の猛威;荒廃したウクライナ国土;クウバー二川、ドン川、ヴォルガ川;子供たち;死亡者数;西ヨーロッパの記録;責任問題)
エピローグ―その後の推移

著者等紹介

コンクエスト,ロバート[コンクエスト,ロバート] [Conquest,Robert]
1917年‐2015年。イギリスの歴史学者、詩人、小説家。オックスフォード大学モードリン・カレッジで博士号取得。英国での外交官勤務を経て、スタンフォード大学フーバー研究所上級研究員、コロンビア大学ロシア研究所とウイルソン・センターフェロー、ヘリテージ財団客員研究員、ハーバード大学ウクライナ研究所研究員。2005年、米国で大統領自由勲章(文民向けの最高勲章)を授与された

白石治朗[シライシジロウ]
1936年大阪府生まれ。早稲田大学文学部露文科卒業、同大学院文学研究科博士課程(西洋史専攻)修了。専攻、ロシア史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

37
1986年出版、ソ連近代史をイギリス人歴史学者が書いたロングセラーです。90年、高校生の頃ロシア史を勉強していた時に先生が生徒たちに勧めたものの、当時の自分には歯が立たなかったこの本が新刊コーナーにあったので驚いて手を取りました。もちろん現在のロシア情勢を鑑みた再版なのでしょうが、2007年翻訳版をそのまま再版しているのは残念です。現在の情勢に触れた文章が欲しかった…。ただ80年代に書かれているからこそ、「不変な問題」が明快にくみ取れました。2023/05/30

ケイトKATE

24
ウクライナがロシアへの深い遺恨となった大飢饉について追及した一冊。ヒトラーによるホロコーストは広く知られ多くの書籍がある。しかし、スターリンが起こした大飢饉は、あまり知られていないのが信じられない。これは飢饉ではなく虐殺である。本書では写真は掲載されていないが、文章を読むだけでも身の毛がよだつ内容が書かれている。ロバート・コンクエストは、スターリンの蛮行とソヴィエトが平等国家ではなく名前だけ書き換えた非人間的封建主義国家であることを暴いた。読むのが辛いが、歴史を知るためにも多くの人に読んでいただきたい。2025/01/22

いとう・しんご singoito2

9
読友さんきっかけ。本書にはもう一つの登録があって、そちらにもたくさんのレヴューがついています。いずれにしても、20世紀屈指のジェノサイド事件の記録です。実に気の重くなる話しばかりの本ですが、自分や子供達がこう言う目に遭わないためにどのように権力を監視すべきか、という問題意識の原点としてぜひご覧いただきたい一冊。2024/01/26

タキタカンセイ

9
ナチのユダヤ人殺戮の「理由」の一つが「ユダヤ人=ボリシェヴィキ」だったわけですが、この本を読むと「ボリシェヴィキ殲滅」というスローガンじたいは正しかったのではないか、と思ってしまった(もちろんユダヤ人とボリシェヴィキはなんの関係も無いし、ていうかユダヤ人はソ連でも酷い目に合わされていたのですが)。スターリンは人類史上最悪の極悪人なのではないか。かつてスターリンによって「ホロドモール=飢餓テロル」の標的にされたウクライナは今、スターリンを手本にするPのロシアに「再び」侵略されている。2023/12/31

Marcel Proust

5
凄まじい一冊だった。戦争も起きていないのに、政治闘争と確信犯的無策によりウクライナの人口の20%の700万人超が餓死し、その300万人超は幼い子供だった。これが今から90年前のソ連領ウクライナで起こった出来事だ。指導部すら定義が曖昧な「富農」を撲滅する為、馬鹿げたイデオロギーによる集団農場化の為、人為的にウクライナの民族主義を潰しソ連の権力基盤を固める為、ありとあらゆる人間が犠牲になった。ウクライナ人はロシアに支配されると、どのように抵抗運動が潰されるか全てを知っている。今の時代に読むべき必読の一冊だ。

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