内容説明
餓死者700万人以上、1933年のヨーロッパの穀倉地帯ウクライナを襲った20世紀最大の悲劇。その全貌を初めて世界に知らしめ、ソ連崩壊を加速させたロバート・コンクエスト1987年の歴史的名著。時に“無法を法”とするロシアが内包する根源的暴力性に、隣国は無縁でいられるか?2007年の初邦訳版を再出版。
目次
第1部 主役たち―党、農民、国家(農民と党;ウクライナ国家とレーニン主義;革命、農民戦争、飢饉 一九一七年~一九二一年;閉塞期 一九二一年~一九二七年)
第2部 農民蹂躙(激突の年 一九二八年~一九二九年;「富農」の運命;急激な集団化とその失敗 一九三〇年一月~三月;自由農民の最後 一九三〇年~一九三二年;中央アジアとカザフ人の悲劇;教会と民衆)
第3部 飢饉テロ(ウクライナへの猛攻 一九三〇年~一九三二年;飢饉の猛威;荒廃したウクライナ国土;クウバー二川、ドン川、ヴォルガ川;子供たち;死亡者数;西ヨーロッパの記録;責任問題)
エピローグ―その後の推移
著者等紹介
コンクエスト,ロバート[コンクエスト,ロバート] [Conquest,Robert]
1917年‐2015年。イギリスの歴史学者、詩人、小説家。オックスフォード大学モードリン・カレッジで博士号取得。英国での外交官勤務を経て、スタンフォード大学フーバー研究所上級研究員、コロンビア大学ロシア研究所とウイルソン・センターフェロー、ヘリテージ財団客員研究員、ハーバード大学ウクライナ研究所研究員。2005年、米国で大統領自由勲章(文民向けの最高勲章)を授与された
白石治朗[シライシジロウ]
1936年大阪府生まれ。早稲田大学文学部露文科卒業、同大学院文学研究科博士課程(西洋史専攻)修了。専攻、ロシア史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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