内容説明
法言語学の代表的課題を19名の言語学者と法学者が分担執筆。キーワード、課題、基本文献の紹介、的確な事例・豊富な例文や用語・関連図表などで学習の理解と発展を促す。裁判員制度時代の、「法と言語」または「法言語学」の入門書として最適。
目次
法と言語を学ぶ前に
第1部 法言語へのいざない(法律のことば;日本国憲法のことば;裁判のことば 法言語学の元祖の研究;裁判員裁判のことば 裁判官と裁判員のコミュニケーション;司法通訳 正確さと公正さを期して)
第2部 法言語学の課題(ことばの犯罪(1) 特殊詐欺のことば
ことばの犯罪(2) 偽証・名誉毀損
ことばの証拠(1)筆跡鑑定・文書分析・話者同定・剽窃
ことばの証拠(2)商標の類否と識別力
ことばの誤解 意味内容の解釈をめぐる争い
ことばが記憶を変える 目撃者の記憶の変容)
第3部 法と言語と社会(言語権・言語法と言語政策;法言語教育;法言語学の成立と展開)
法と言語 まとめ
著者等紹介
橋内武[ハシウチタケシ]
1944年東京生まれ。青山学院大学大学院文学研究科博士課程中退(文学修士)。ノートルダム清心女子大学文学部教授・桃山学院大学国際教養学部教授を経て、2014年4月より桃山学院大学名誉教授。英語学と社会言語学から出発して、談話分析・英語教育・言語政策・法と言語に関心を持つ
堀田秀吾[ホッタシュウゴ]
1968年生まれ。埼玉県出身。1999年シカゴ大学言語学部博士課程修了。言語学博士。2008年ヨーク大学オズグッドホール・ロースクール博士課程単位取得退学。法学修士。明治大学法学部教授。専門は法言語学と理論言語学。コーパス言語学や心理言語学の知見を積極的に取り入れながら法コンテキストにおける言語現象の分析を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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