内容説明
本書は日本語のアクセントとイントネーションを、鹿児島方言およびその近隣方言と東京方言の調査研究をもとに、一般言語学と対照言語学の視点から分析したものである。計4つの章からなり、最初の3つの章では主にアクセントを、最後の第4章ではイントネーションを考察する。
目次
第1章 類型論的観点から見た日本語のプロソディー(アクセントの型;アクセントの実現領域 ほか)
第2章 アクセントと音節構造(鹿児島方言のアクセントと音節構造;アルファベット頭文字語のアクセントと音節構造 ほか)
第3章 アクセントの変化(初期調査;複合法則の崩壊 ほか)
第4章 文のプロソディー(語のプロソディーと文のプロソディー;アクセント句の拡張 ほか)
著者等紹介
窪薗晴夫[クボゾノハルオ]
1957年3月、鹿児島県(薩摩)川内市生まれ。県立川内高等学校卒業後、大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)で英語を、名古屋大学大学院で英語学を、イギリス・エジンバラ大学で言語学・音声学を学ぶ。専門は音韻論(言語学)。他の言語との対照により日本語の仕組みを研究している。南山大学外国語大学、大阪外国語大学、神戸大学文学部で教鞭を執った後、2010年より大学共同利用機関法人人間文化研究機構・国立国語研究所で研究に従事。現在、同研究所教授・副所長。また2015年より3年間、日本言語学会会長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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