目次
福祉と方言(福祉社会と方言;医療における方言の課題;介護における方言の課題;司法・行政における方言の課題)
災害と方言(災害と方言をめぐる課題と指針;災害時における研究者間の連携;支援者向け方言パンフレットの作成;仮設住宅における方言支援活動;災害からの復興期における行政と方言研究者の連携)
国際化と方言(日本語教育における方言の課題;外国人医療・介護従事者と方言;言語サービスの国際比較)
著者等紹介
小林隆[コバヤシタカシ]
東北大学大学院文学研究科博士後期課程退学。博士(文学)。現在、東北大学大学院文学研究科教授
今村かほる[イマムラカオル]
昭和女子大学大学院文学研究科博士後期課程単位修得満期退学。文学修士。現在、弘前学院大学大学院文学研究科・文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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蓮
3
「司法・行政における方言の課題」を読んだ。タイトルはそそらないが内容はゾクゾクするほど面白かった。なぜなら実際の裁判の被疑者、警察官、弁護士、検察官のことばが丸裸で記されているからだ。取調室のやり取りなどには密室ならではの、ドラマでは感じることのできない視点があった。「裁判所では日本語を用いる」と裁判所法には書いてあって、筆者はこの中に方言も含まれるという立場をとっている。普段は敷居が高い法曹界隈の人びとが遣う、道具としてのことば(方言)について、新しい目で見る楽しみをもらった。ありがとうございます!2021/10/06