内容説明
本書は、フォーミュラを卒論・修論で研究したいという学生や研究入門者を想定し、フォーミュラ(定型表現・フォーミュラ連鎖;連語やコロケーションなどを含む)を入門的に解説しつつ、親密度の知見を組み入れた独自の実験用・教育用リストの作成経緯と研究成果について紹介し、それを活用した研究事例や、フォーミュラの教育応用・理論的展望などについて説明するものである。研究・教育に活用できる英語フォーミュラ親密度データ付。
目次
第1部 フォーミュラ入門(フォーミュラの定義;フォーミュラの役割)
第2部 フォーミュラ親密度研究―その背景と方法(背景;方法)
第3部 フォーミュラ親密度研究―結果と考察(全体的傾向;品詞の観点から;習熟度要因からの考察)
第4部 フォーミュラ親密度リストを活用した研究例(フォーミュラ親密度リストの信頼性の検証;親密度、出現頻度がフォーミュラの認知処理に及ぼす影響―心理学実験ソフトを用いた行動実験による検証;情動関与処理とフォーミュラ情動価リストの作成)
第5部 フォーミュラの応用研究・教育実践(英語二項表現の音韻的制約に対する日本語母語話者の敏感性を探る;初期英語学習者にフォーミュラの知見をどのように活用するか;オンラインフォーミュラ学習システム;フォーミュラをベースにした第二言語習得モデルに向けて)
著者等紹介
金澤佑[カナザワユウ]
1989年生まれ。関西学院大学国際学部講師。博士(言語コミュニケーション文化)。外国語メディア教育学会(LET)関西支部基礎理論研究部会部会長兼プロジェクトリーダー(2018年4月~継続中)。大学英語教育学会(JACET)関西支部研究企画委員。専門は、応用言語学(情動)・第二言語習得(語彙)・外国語教育・認知心理学・感情心理学。第12回(2017年度)外国語教育メデイア学会賞・新人奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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