内容説明
国境を越える子どもの言語発達・教育に関する悩み・疑問について共に考える。
目次
第1部 バイリンガル・マルチリンガル発達理論からみた継承語習得(バイリンガル・マルチリンガルの継承語習得;継承語習得と認知能力発達 ほか)
第2部 海外における継承日本語学習者:言語学習・モチベーション・アイデンティティ(米国現地校における英語学習者;継承語学習のモチベーション/動機づけ ほか)
第3部 海外における継承日本語教育:指導・教材・評価(幼児や低学年児童対象の継承日本語教室で使う教材;北米の日本語学校における学習者のニーズの多様化 ほか)
第4部 日本における外国にルーツを持つ子どもの継承語教育(日本の公立学校における日本語を母語としない子どもへの言語教育;国境を越えた子どもの異言語・異文化の壁 ほか)
著者等紹介
近藤ブラウン妃美[コンドウブラウンキミ]
ハワイ大学マノア校東アジア言語・文学科修士・博士課程プログラム教授、および言語・言語学・文学部の副学部長。同校で、継承日本語学習者のバイリンガル言語発達に関する研究で博士号取得。過去30年間、ハワイを中心に外国語・継承語としての日本語教育・評価の研究およびその指導を行う。専門は日本語教育、継承語教育、第二言語評価
坂本光代[サカモトミツヨ]
上智大学外国語学部英語学科、および同大学大学院言語科学研究科教授。2000年博士号取得。トロント大学大学院でバイリンガル研究の第一人者、ジム・カミンズ博士に師事。8歳で渡加、30年以上カナダで過ごす中、自身の言語習得過程について疑問・興味を持ったことがきっかけでこの分野に進んだ。専門はバイリンガル・多文化教育
西川朋美[ニシカワトモミ]
お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科准教授。ハワイ大学マノア校より博士号(Second Language Acquisition)取得。日本在住の外国ルーツの子どもの支援に関わる中、第二言語習得理論に興味を持つようになった。専門は第二言語習得(臨界期仮説・年齢要因)、年少者日本語教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。