目次
第1部 構文研究の流れ(総論―構文論の最近の展開と今後の展望;総論―日本語研究分野における構文研究)
第2部 記号論の視点からの拡がり(逸脱表現とアブダクション―日本語と俳句とハイクとコンクリート・ポエトリ)
第3部 構文の成立と拡がり(分詞表現の談話標識化とその条件―懸垂分詞からの構文化例;日本語の発見構文;日本語恩恵構文の意味の拡がりと構文の関係性;受益構文の意味拡張―“恩恵”から“行為要求”へ;構文推意の成立と拡張―日本語の助動詞構文を主な例にして)
第4部 規範からの逸脱と拡がり(逸脱的構文から見る中核的現象と周辺的現象との相関;イ落ち構文における主語の有無;構文としての日本語連体修飾構造―縮約節構造を中心に;アメリカ英語における破格構文―節の周辺部に注目して;フランス語および西ロマンス諸語における「行く」型移動動詞の文法化)
著者等紹介
天野みどり[アマノミドリ]
大妻女子大学文学部教授
早瀬尚子[ハヤセナオコ]
大阪大学大学院言語文化研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こたろう
1
言語における構文の効果について、専門的な部分に特化して、各著者が説明をする本。各著者は、言語学の専門家で、それぞれ自身の研究内容の主張を繰り広げるが、短い紙面で、過去のそれぞれの著者の関連文献などを読まないと、とても理解できるような内容ではなかった。(素人には難しかった)。また、日本語だけではなく、英語・仏語についても対象とされた章があった。日本語だけでも、それぞれの章は、主張を読み取るのが難しく、本全体として、まとまりが全くないので、なぜこの本にまとめたのか謎だった。2019/10/18