感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
livre_film2020
27
それぞれバックグラウンドが違う生徒に対してどのように言語を教えていくのが最適かを探っている本書。結局のところ、言語学習はさまざまな環境の要因に影響されていて、一概にこれをやれば良いというものでもない。だが、学習を阻害する要因を突き止めて、緩和していくことは大切だろう。まずは自分の言語だけでなく異なる言語を偏見なしで学ぶ姿勢の育成が必要だ。2022/01/22
Nobu A
4
関連書籍の数が物語るように、日本でもCEFRが随分広まり、複言語主義の考え方や言語教育の評価の見直しへと影響を及ぼしている。ただ、方向性が定まり評価方法が整備されても、肝心のそこへ行き着く方法、つまり教授法には今まで殆ど触れていなかった。様々な学習・文化背景を持つ学習者が集まる日本語教室には一律に効果がある教授法がなく、一人一人に寄り添った教育が推進されている現状。やっぱり核となる教授法が必要。日本の二重の単一言語主義に触れ、言語教育の在り方を考えさせられる。「待ってました」と思わず唸ってしまう1冊。2019/08/12
えいこさん
1
国語教育も外国語教育も「言語教育」という括りで包括的に学んでいく必要があるんだろうなーと思う。2020/03/29