日本語学習者のための日本研究シリーズ<br> 日本の映画史 - 10のテーマ

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日本語学習者のための日本研究シリーズ
日本の映画史 - 10のテーマ

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  • サイズ A5判/ページ数 172p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784874246320
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0081

出版社内容情報

専門的な単行本を読み解く力を養い、日本文化・社会への知識や教養を高めるための上級日本語学習用読み物シリーズ。日本映画から見えてくる多彩な日本文化や人間模様、歴史的背景から特有の映画手法まで、その魅力の数々を描く。

専門家が書き下ろした単行本を読み解く力を養い、日本の文化・社会への知識や教養を高め、日本探求への道を切り拓く。日本語学習から専門的日本研究へ繋げるシリーズ。
本シリーズは、日本の文化・社会への多様で高度な関心を持つ日本語学習者に日本語で書かれた専門書を提供し、彼らの専門的な文献を読み解く能力を養い、日本の文化・社会についての専門的な基礎知識を深め、教養の裾野を広げることを目的として編まれています。
 執筆陣には、その分野に深く精通した専門家をお招きし、日本の文化・社会の様々な事象を掘り下げ、その内容を初学者に分かり易く噛み砕いて論じていただきました。また、日本語教育に長く携わってきた編集委員との慎重な協議を通じ、日本語学習者にとって理解しやすい平明な日本語を用いて文章が作成されています。難解語彙には翻訳(英・中・韓)を、専門用語には解説欄を設け、ビジュアルな要素(写真・イラスト)も重視ししました。日本語学習者への配慮を十分にこころがけ、アカデミックな日本語力の増強を目指しながら、同時に専門的な水準を落とさず、日本研究の多様な世界への視野を切り拓く専門的なシリーズを目指しています。
日本とは異なる文化圏で育った外国人の学生にむけて書かれているため、自ずとその視点は相対化され、グローバルな観点から日本の文化・社会の諸事象を捉え直す試みになっています。それはまた、急速に国際化していく現代社会で活躍することを期待されている日本人の大学生にとっても、国際的な視点から見た日本の文化・社会研究の入門書として役立つものとなっています。
外国人・日本人を問わず、国際社会の中の日本文化・社会に関心を持ち、そこに関わっていこうとするすべての人に、類例のない参考書として、このシリーズを送り出したいと思います。
本シリーズ第1巻『日本思想におけるユートピア』は、高橋武智氏が海外の大学で行った講義ノートをもとに、本シリーズのために書き下ろしてくださった論考です。高橋武智氏は、「わだつみのこえ記念館」を経て、現在「日本戦没学生記念会」の会長を務めていらっしゃいますが、かつて、スロベニアで数年間にわたり、リュブリャーナ大学文学部の客員教授として日本学の専門授業を担当されました。日本語を習い始めてわずか三年間程度の学部生が対象でしたが、講義は日本語で行われ、一回九〇分の授業で本書に収められた一章分の内容が講じられるというハードなものでした。それにも関わらず学生達は、高橋氏の講義に熱心に耳を傾け、日本語による本格的な専門授業に取り組むことで、日本学専攻の学生としての自信を強め、よりいっそう勉学への意欲を高めたそうです。
本シリーズ第2巻『日本の映画史─10のテーマ』は、アメリカと日本を拠点に活躍されている映画研究家の平野共余子氏による日本映画論です。平野共余子氏は、ニューヨーク・ジャパン・ソサエティー映画部門のディレクターとして、また、その職を退かれた後も、国際的な映画祭に関わり、海外への日本映画紹介に尽力されています。ベオグラードやニューヨークへの留学や長年にわたる海外生活の中で培われた映画批評への眼差しが、日本映画の監督、作品、それらが産み出された時代を語る中で示されます。
 本書では、10のテーマに分けられた各章の中で、日本の伝統芸能と現代日本映画との関わり、時代の変遷と映画のスタイルの変化、日本アニメの人気の秘密、日本独自の発展を遂げた漫画原作映画とその時代背景など、豊富な題材が自在に論じられます。
 日本文化の諸側面をそれぞれに表現する多彩な日本映画、その魅力を本書はみなさんにお届けします。    「はじめに」より

第1章 日本映画に描かれる家族―食卓から見る人間ドラマ―
第2章 Jホラーと怪談
第3章 ヤクザ映画とノワール
第4章 アニメの人気
第5章 喜劇(コメディ)映画
第6章 時代劇とチャンバラ映画
第7章 日本のヌーヴェル・ヴァーグ
第8章 日本のドキュメンタリー
第9章 日本映画に描かれる差別の問題― 在日・沖縄・アイヌ・部落・被爆者
第10章 日本映画と女性

【著者紹介】
平野共余子(ひらの きょうこ)
1952年、東京生まれ。早稲田大学法学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化専攻修士課程、東京大学新聞研究所を経て、1979年フルブライト奨学金でニューヨーク大学大学院映画研究科に留学。博士号(Ph.D.)取得後、ニューヨーク大学、ニュー・スクール大学講師を務めた。1986年~ 2004年ニューヨークの非営利団体ジャパン・ソサエティーの日本映画上映プログラムを担当。現在、ニューヨークと東京を拠点に活躍し、慶應義塾大学文学部、東京大学教養学部、映画専門大学院大学、テンプル大学ジャパンキャンパス、ウイリアム・パターソン大学、明治学院大学の非常勤講師なども務めた。アメリカでの日本映画の上映と著書『天皇と接吻―アメリカ占領下の日本映画検閲』により川喜多賞、日本映画ペンクラブ賞受賞している。

[主な著作]
Mr. Smith Goes To Tokyo: Japanese Cinema Under the American Occupation 1945-1952 (Smithsonian Institution Press)
『天皇と接吻―アメリカ占領下の日本映画検閲』(草思社)
『マンハッタンのKUROSAWA―英語の字幕版はありますか?』(清流出版)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Chisa

1
日本の映画史を多様な観点からゆるく知れます。日本語学習者向けですが、日本人でもおもしろい。2016/06/06

Nobu A

1
引っ越し作業で暫く読書活動が滞る。久しぶりに(購読)本を読了。映画好きには堪らない「Jホラーと怪談」や「日本のドキュメンタリー」など10のテーマに絞られ、各章で時代の変還と映画スタイルの変容やそのジャンルの秀作を題材に自在に論じられ、豊富な内容。興味深かったのが海外ではアダルト映画を一度制作すると、俳優も監督も一般映画界に戻れない程差別が明瞭らしいが、日本では周防正行監督などピンク映画出身が数名存在。映画から学ぶことは多い。レンタルビデオ店にはなかなか置いていない文化映画をもう少し観て勉強したいと思った。2015/08/16

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