第二言語教育におけるバフチン的視点―第二言語教育学の基盤として

個数:

第二言語教育におけるバフチン的視点―第二言語教育学の基盤として

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月23日 01時45分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 231p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784874246047
  • NDC分類 807
  • Cコード C3081

出版社内容情報

「存在するということ ──それは対話的に接触交流するということなのだ」(バフチン)。第二言語教育とその研究のためにバフチンは欠かすことができない。外国語教育学研究者におくる知的興奮!

部分の第二言語教育の実践者と第二言語教育研究者にとって、バフチンというのは聞き慣れない名前であろう。その一方で、バフチンとの「対話」を試みたことのある人は、バフチンが言語やコミュニケーションや心理などについてひじょうに重要なことを言っていると感じたであろう。しかし、同時に、その思想の全体像は何とも捉えがたいと思ったにちがいない。筆者自身がバフチンに関心を寄せ始めたのはかれこれ10年前であるが、当時の筆者の感覚がまさにそのようなものであった。端的に言って、バフチンは「難物」である。それでいて、著作を通して直接バフチンに触れるにつけ、あるいは他の研究者の著書や論文や講演等を通して間接的にバフチンを知るにつけ、第二言語教育とその研究のためにバフチンは欠かすことができないとますます強く感じるのである。そして、やがて、バフチンは第二言語の習得と教育の根本的な見方を再定式化するための代替的な言語観を複雑ではあるがはっきりと提示してくれているという感覚が、徐々にではあるが確実に筆者の中に形成されていったのである。(まえがきより)

第1章 言語へのバフチンの基本的視線
 1.イデオロギー現象と記号あるいは言葉
 2.イデオロギー現象としての言語現象
 3.新たな記号の学あるいは言語の学へ
第2章 抽象的客観主義批判から発話の言語論へ
 1.ソシュールを代表とする抽象的客観主義
 2.バフチンの言語観の中心
 3.第二言語の学習と教育におけるソシュール的パラダイム
 4.ソシュール的パラダイムについてのバフチンの見解
 5.発話の対話的定位
第3章 人間の主観的心理
 1.主観的心理
 2.表現理論批判と人間のイデオロギー的形成
第4章 ヴィゴツキー心理学から見た第二言語の習得
 1.言語的思考の発達と言葉の意味
 2.生活的概念の発生と就学前の子どもの思考様式
 3.科学的概念の発達と概念的思考
 4.第二言語習得の心理過程
 5.ラングの習得から発話の構築法へ
第5章 ことばのジャンルと言語の習得
 1.ことばのジャンル
 2.言語の習得とことばのジャンル
第6章 言語活動従事に関与している知識は何か
 1.問題の所在 ― 言語=ことば、シナリオ、セリフ、ことばのジャンル
 2.Hall(1993)におけるバフチンの対話論とジャンル
 3.ホログラム的な社会歴史的リソースとしてのジャンル
 4.結び
第7章 形象世界における自己創作
 1.バフチン言語観の中間的なまとめ
 2.自己創作
第8章 対話と対話原理
 1.発話の対話的定位
 2.対話的交流と対話原理
 3.対話とポリフォニー小説論
第9章 基礎日本語の学習と教育における自己と言語
 1.自己表現活動中心のカリキュラム
 2.マスターテクスト・アプローチ
 3.バフチンの言語観における自己
 4.ことばのジャンルと言語の並行習得としての第二言語習得
 5.結び ― SMTアプローチにおける自己とことば=発話と言語習得
第10章 母語話者による第二言語話者の語りの支援
 1.新たなトランスクリプション法の提案
 2.接触場面言語活動に特徴的な各種の現象
 3.話しの伸展
 4.考察
第11章 結論
 1.本研究で明らかになったことの主要点の概略
 2.今後の研究と実践に向けて

【著者紹介】
西口 光一(にしぐち こういち)
大阪大学国際教育交流センター教授、同大学院言語文化研究科兼任。
専門は日本語教育学、言語心理学。国際基督教大学大学院教育学研究科博士前期課程修了(教育学修士)。アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター講師、ハーバード大学言語文化部上級日本語課程主任を経て、現職。
著書に『文化と歴史の中の学習と学習者』(編著、凡人社)、『日本語教授法を理解する本-歴史と理論編』(バベルプレス)、『ことばと文化を結ぶ日本語教育』(共著、凡人社)など。日本語教科書としては、『NEJ:A New Approach to Elementary Japanese-テーマで学ぶ基礎日本語』(くろしお出版)、『基礎日本語文法教本』(アルク)、『みんなの日本語初級 漢字』(監修、スリーエーネットワーク)、『例文で学ぶ 漢字と言葉 N2』(スリーエーネットワーク)、『日本語 おしゃべりのたね』(監修、スリーエーネットワーク)、『Perfect Master Kanji』(iPhoneアプリ、ナウプロダクション)など。

内容説明

外国語教育研究者に贈る知的興奮!バフチンの衝撃!!

目次

第1章 言語へのバフチンの基本的視線
第2章 抽象的客観主義批判から発話の言語論へ
第3章 人間の主観的心理
第4章 ヴィゴツキー心理学から見た第二言語の習得
第5章 ことばのジャンルと言語の習得
第6章 言語活動従事に関与している知識は何か
第7章 形象世界における自己創作
第8章 対話と対話原理
第9章 基礎日本語の学習と教育における自己と言語
第10章 母語話者による第二言語話者の語りの支援
第11章 結論

著者等紹介

西口光一[ニシグチコウイチ]
大阪大学国際教育交流センター教授、同大学院言語文化研究科兼任。専門は日本語教育学、言語心理学。国際基督教大学大学院教育学研究科博士前期課程修了(教育学修士)。アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター講師、ハーバード大学言語文化部上級日本語課程主任を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品