出版社内容情報
独自の言語や文化をもつ琉球列島において、今日その伝統が消滅の危機にある。その流れを抑えようと記録・継承に努める地域の方々に対し、研究者はどのような支援が可能だろうか。本書はその可能性や取り組みを紹介する。DVD付。
琉球列島の言語と文化
―その記録と継承―
田窪行則
危機言語ドキュメンテーションの方法としての電子博物館作成の試み
―宮古島西原地区を中心として―
田窪行則
琉球方言とその記録、再生の試み
―学校教育における宮古方言教育の可能性―
かりまたしげひさ
危機方言研究における文法スケッチ
下地理則
日本列島の言語の多様性
―琉球諸語を中心に―
トマ・ペラール
ドゥナン(与那国)語の言語使用
山田真寛、トマ・ペラール
宮古池間方言における言語衰退過程の考察
―話者の体験談を通して―
岩崎勝一・大野剛
村落祭祀の継承に関する一考察
―宮古島西原の「ミャークヅツ」を事例に―
平井芽阿里
宮古池間方言の現在
林由華
言語と文化の記録を元にした学術コンテンツ作成の試み
―宮古島西原地区を事例に―
元木環
琉球語宮古池間方言の談話資料
林由華
奄美語喜界島上嘉鉄方言の談話資料
白田 理人
奄美語喜界島小野津方言の談話資料
白田理人
ドゥナン(与那国)語の簡易文法と自然談話資料
山田真寛、トマ・ペラール、下地理則
カナルおばーぬゆがたい
みまむいぶすぬはなす
っふぁ そぅだてぃ じゃんぬ はなす
【著者紹介】
◇田窪行則(たくぼ ゆきのり)
京都大学大学院文学研究科教授(言語学専修)。博士(文学、京都大学)。
内容説明
琉球独自の言語と文化が失われつつある現在、我々はその記録と継承にむけてどのような支援ができるだろうか?
目次
第1部(危機言語ドキュメンテーションの方法としての電子博物館作成の試み―宮古島西原地区を中心として;琉球方言とその記録、再生の試み―学校教育における宮古方言教育の可能性;危機方言研究における文法スケッチ;日本列島の言語の多様性―琉球諸語を中心に)
第2部(ドゥナン(与那国)語の言語使用
宮古池間方言における言語衰退過程の考察―話者の体験談を通して
村落祭祀の継承に関する一考察―宮古島西原の「ミャークヅツ」を事例に
宮古池間方言の現在
言語と文化の記録をもとにした学術コンテンツ作成の試み―宮古島西原地区を事例に)
第3部(琉球語宮古池間方言の談話資料:奄美語喜界島上嘉鉄方言の談話資料;奄美語喜界島小野津方言の談話資料;ドゥナン(与那国)語の簡易文法と自然談話資料)