児童文学批評の新地平<br> “物語”のゆらぎ―見切れない時代の児童文学

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児童文学批評の新地平
“物語”のゆらぎ―見切れない時代の児童文学

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784874245385
  • NDC分類 909.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報

子ども時代からその先へ、確立すべき自己の「ゆらぎ」や、社会の「あやうさ」をつかまえようとする作品に迫る。またユーモアやファンタジーが人を厳かにし、希望を抱かせる理由についても考える(シリーズ第三巻)。

子ども時代からその先へ、確立すべき自己の「ゆらぎ」や、社会の「あやうさ」をつかまえようとする作品に迫る。またユーモアやファンタジーが人を厳かにし、希望を抱かせる理由についても考える(シリーズ第三巻)。

I 〈自分〉のゆらぎ、〈物語〉のゆらぎ 

1 「もうひとりの自分」考  
『ぼくと〈ジョージ〉』をめぐる二つの読み/上野瞭の答え/谷本誠剛の答え/再び、〈ジョージ〉は消えたのか?
2 作品の〈出口〉へ
『ぼくらは海へ』の結末/〈事件の完了〉への期待/『14歳――Fight』の結末/〈事件の完了〉の持つ欺瞞性/作品の〈出口〉/『ぼくらは海へ』の〈出口〉/多様な〈出口〉へ
3 二つの語り、その九〇年代的〈出口〉をめぐって
一九九〇年代のはじめに/『愛ときどき曇り』のサムとジェニー/『きらきらひかる』の睦月と笑子/『1973年のピンポール』の「僕」と鼠/『もうちょっとだけ子どもでいよう』の光と咲/『800ーーTWO LAP RUNNERS』の中沢と広瀬
4 ひとは何になるのか
若木のメタファー/『西の魔女が死んだ』におけるおばあちゃんの台所/『ステゴザウルス』におけるステゴザウルスの家/変容とその「場所」


II 世界のゆらぎと児童文学

5 「戦争」という不可解 ――ティム・オブライエン『本当の戦争の話をしよう』を読む
6  家族とその外 ――ハックルベリー・フィンからはじめて  
7 〈すきま〉を名付ける ――児童文学と「老人」
8 ノンフィクション時評2003 ――比較ではなくつながりとして
9 「けなげな子ども」をこえて ――貧困と児童文学
10 「民主主義」をめぐる旅 ――東京・沖縄・京都


III 見切れない時代のエンターテインメント

11 「少数者」の系譜
『空色勾玉』と『月の森に、カミよ眠れ』、ふたりの「巫女」/『光車よ、まわれ!』における善悪二元論の崩壊/現代ファンタジー、その「少数者」の系譜/「人」と「神」と、そして「巫女」/「少数者になる」ということ
12 一歩手前の精神――ズッコケ的「殺人から身をかわす方法」
殺人、殺人、また殺人……/殺人から身をかわす方法1ハチベエの場合/2ハカセの場合/3モーちゃんの場合/一歩手前の精神
13 見える・見えない・見切れない ーー上橋菜穂子「守り人」シリーズを中心に
見えすぎる『少年H』への疑問/「守り人」シリーズにおける「現実の世界」と「見えない世界」/見切れないものへ/「戦争児童文学」としての展開/生きのびるネットワーク

【著者紹介】
奥山恵(おくやま めぐみ)
「Huckleberry Books」(ハックルベリーブックス,千葉柏市子どもの本専門店)経営。白百合女子大学・共立女子大学非常勤講師。
1963年千葉県生まれ。千葉大学大学院修士課程修了。都立高校教員などを経て現在に至る。本書掲載の批評など,児童文学作品への批評執筆多数。

内容説明

子ども時代からその先へ、人の「ゆらぎ」を描く作品に迫る。

目次

1 “自分”のゆらぎ、“物語”のゆらぎ(「もうひとりの自分」考;作品の“出口”へ;二つの語り、その九〇年代的“出口”をめぐって ほか)
2 世界のゆらぎと児童文学(「戦争」という不可解―ティム・オブライエン『本当の戦争の話をしよう』を読む;家族とその外―ハックルベリー・フィンからはじめて;“すきま”を名付ける―児童文学と「老人」 ほか)
3 見切れない時代のエンターテインメント(「少数者」の系譜;一歩手前の精神―ズッコケ的「殺人から身をかわす方法」;見える・見えない・見切れない―上橋菜穂子「守り人」シリーズの世界をめぐって)

著者等紹介

奥山恵[オクヤマメグミ]
「Huckleberry Books」(ハックルベリーブックス、千葉柏市子どもの本専門店)経営。白百合女子大学・共立女子大学非常勤講師。1963年千葉県生まれ。千葉大学大学院修士課程修了。都立高校教員、白百合女子大学非常勤講師などを経て現在に至る。関英雄記念評論・研究論文募集(日本児童文学者協会)入選。日本児童文学学会四十周年記念論文佳作。児童文学作品への批評執筆多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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霜月無二

0
個々の作品タイトルを挙げて、そこに書かれている内容を分析する(?)本。各章ごとにテーマや構造が似通っている小説をいくつか挙げて、それらの違い、または似た点を挙げる。作者がどのような文脈で、どのような意図でそういう演出を作品に施したのか、というのが参考になるような気がする。「こういうテーマならこの本かこの本」という読書の手引きにもなりそう。先行作品の勉強に良い。ただ、この分析はあくまで作者個人のものであるから、読者が自分で相対化させる必要がある。2013/08/13

kozawa

0
「児童文学批評の新地平」全3巻とも興味深く読みはしたけど、全体的に、新しいものへの理解が比較的ある古き良きレフトみたいなオーラが色々と。2012/02/07

よっちん

0
(図書館)2012/01/11

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