出版社内容情報
大学や日本語学校などの漢字指導実践例や教室活動例を紹介し、漢字指導の理論も解説。教師の皆さんが漢字指導をする上での悩みの解決を手助けし、学習者のニーズに合わせた指導法や授業に役立つ情報・アイデア・ヒントを得られます
【第1部】実践報告
第1章
内容説明
学習者の多様なニーズに合わせた漢字指導法やアイデアが満載!最新の漢字指導実践報告。バラエティに富んだ教室活動(タスク)例の紹介。学習者の漢字教育に対する様々な声も収録。
目次
第1部 実践報告(自分と漢字を結ぶ漢字学習の試み;海外在住の幼児・児童のための漢字教育 ほか)
第2部 コラム(漢字学習の困難点―母語や文化圏による違い;漢字学習の方法・アプローチ―学習者の特性、学習スタイルなどを考える ほか)
第3部 学習者の声(中国語母語話者の気持ち;韓国語母語話者の気持ち ほか)
第4部 教室活動紹介(組合せ漢字;意味の仲間はどれ? ほか)
著者等紹介
濱川祐紀代[ハマカワユキヨ]
国際交流基金日本語国際センター専任講師、JSL漢字学習研究会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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isao_key
7
漢字を日本語学習者にいかに興味を持たせて上手に教えるかというのは、日本語教師にとって永遠の課題である。この本は日ごろ日本語学習者に漢字を教えている先生方のアイデアがたくさん詰まっている。それぞれ工夫を凝らして漢字を教えているのがよく分かり、たいへん参考になる。日本語を使いこなすには、漢字学習は不可欠なので、本書で徳弘先生が言うように「より負担が少なく、記憶に残りやすく、かつ引き出しやすいもの」方法を模索しながら教えることが必要だ。また中国人学習者は漢字を分かっているという思い込みも危険であることに納得。2013/03/12
ブルーローズ
2
非漢字圏、漢字圏それぞれの学習者の感想などが載っていて興味深かった。日本語を母語とする人たちにもこうやって教えたらいいのに、なんて思ってみた。2016/06/11
Nobu A
1
再読。以前購入した本をひっぱり出してきてマーカーを引いた箇所と指導法をざっと流し読み。「頑張って覚えなさい」ではなく、学習者になぜ漢字学習が必要なのかを上手に説明し、興味を湧かせ、少しでも負担が少なく楽しく学習でき、忘れない方法を模索すべきだと改めて痛感。久しぶりに読んだら、内容を随分忘れていた(苦笑)。本から学んだいくつかのヒントを基に限られた時間でワンパターンにならないような漢字学習を取り入れていかなければと思う。漢字に特化したクラスだといいんだが、そうも言ってられない現状がある。2015/12/05
Tres tristes tigres
1
「第5章コーチング手法を用いた漢字指導」はすごく参考になった。その流れで『ストーリーで覚える漢字300』をやってみたい。2011/06/01