私も「移動する子ども」だった - 異なる言語の間で育った子どもたちのライフストーリー

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784874244746
  • NDC分類 810.7
  • Cコード C0037

出版社内容情報

国際化に伴い日本でもその数が急増している「移動」する(国境を越えて育つ・複数の言語の中で育つ)子どもたち。現在各方面で活躍する「移動する子ども」だった大人達が、自身の心の軌跡を惜しみなく語る対談集。

国際化に伴い日本でもその数が急増している「移動」する(国境を越えて育つ・複数の言語の中で育つ)子どもたち。現在各方面で活躍する「移動する子ども」だった大人達が、自身の心の軌跡を惜しみなく語る対談集。

推薦のことば:西原鈴子(日本語教育学会元会長)
 10人の「移動する子ども」だった方々のお話は、複数の言語との接触が同時に複数の「生き方」との接触だと教えてくれます。これは移動というオプションで育まれた豊かなこころの軌跡の物語です。研究者にはわくわくするデータ、子育てをする人には得難い参考書、成長中の若者には力強い応援歌となることでしょう。

第一部 幼少の頃、日本国外で暮らし、日本に来た「移動する子どもたち」
1 セインカミュ(マルチ・タレント)
  「外人」と呼ばれて、外人訛りのない日本語で返そうと思った
2 一青妙(女優・歯科医師)
  台湾で中国語を話し、自分は台湾人と思っていた
3 華恵(作家)
  ニューヨークで英語の本を読みふけっていた
4 白倉キッサダー(社会人野球選手)
  長野に着いたとき、「タイ語、禁止」と言われた
5・6 響彬斗&響一真(大衆演芸一座)
ブラジルで日本舞踊、和太鼓、三味線、歌を習っていた

第二部 幼少の頃から日本で暮らし、複数の言語の中で成長した「移動する子どもたち」
7 コウケンテツ(料理研究家)
  大阪で生まれ、大人が韓国語交じりの日本語を話すのを不思議に思った
8 フィフィ(タレント)
  名古屋で育ち、アラビア語を話さなくなった
9 長谷川 アーリア ジャスール(プロサッカー選手)
埼玉で生まれ、イラン語を「使えないハーフ」と語った
10 NAM(音楽家・ラッパー)
  神戸で生まれ、「ベトナム語は話さんといて」と親に言った

終章 川上郁雄
  「移動する子ども」だった大人たちからのメッセージ
あとがき

【著者紹介】
川上郁雄(かわかみ・いくお)
早稲田大学大学院日本語教育研究科・教授
専門:日本語教育、文化人類学
1990年大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得。博士(文学)。オーストラリア・クイーンズランド州教育省日本語教育アドバイザー、宮城教育大学助教授・教授などを経て2003年より現職。国籍や言語や生活世界などにおいて、多様な背景をもつ子どもたちの「ことばの教育」(「移動する子ども」学)について研究を行っている。文部科学省「JSLカリキュラム」開発委員、同省「定住外国人の子どもの教育等に関する政策懇談会」委員。
編著書に『「移動する子どもたち」と日本語教育:日本語を母語としない子どもへのことばの教育を考える』『「移動する子どもたち」の考える力とリテラシー:主体性の年少者日本語教育学』『海の向こうの「移動する子どもたち」と日本語教育:動態性の年少者日本語教育学』(ともに明石書店)など。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

40
「移動する子ども」というのは、親の事情で母語以外の言語での生活を幼少期に過ごした子どものこと。セインさんのように数国を点々とされた方、コウケンテツさんや長谷川さん、NAMさんのよう在日の方々。母語を話せない方々もいて、大きくなるにつれて、話せない事への思いに気づくようです。また幼少期に夢中になって打ち込めるものを持っていた人は、それを通じてコミュニケーションも取れ、悩みも薄れたのではと感じました。今回は才能ある方々ばかりだったので、市井の「移動する子どもたち」の話も読んでみたいです。2017/08/31

しの

9
授業の教科書で目から鱗だった本。「移動する子ども」とは幼少時に親の都合などで自分の母語とは違う言語圏で育ち、もしくは最初から異国の地で生まれ、複数言語下で育った人たちのことである。この場合複数言語ゆえの混乱や母語の維持、アイデンティティへの影響などさまざまな壁にぶつかる。近年ではハーフタレントを見かけることも多くなり、世間的にも日本で育つ「外国人」外国で育つ「日本人」が増えてきている。そういった経歴を持つ人への理解を深められる上に、改めて自我の基盤をどこに置くか、母国とは何か、いろいろと考えさせられる。2015/02/04

Nobu A

6
「移動する子ども」だった学生、三つの「移動」の特徴がある帰国子女が多く在籍する現職場。実際の体現者10名の生の声を集め、紹介。言語意識の早期発達、生活環境が与える影響、主体的に目標(生活)言語を学ぶ重要性、アイデンティティ形成と言語能力の関係性、不安感をどう乗り越えるか等、示唆的なことが多く、とても興味深い内容。自分自身、大学卒業後、アメリカの語学学校に行き、初めて国外から客観的に母国を見つめた経験を思い出したが、そのような経験を感受性豊かな幼少期に体験するのかと思うと、上手い表現方法が見つからない。2017/03/04

ロピケ

4
書名から、親の転勤などで引越を経験した子どもの体験集と思い込んでいた。読んでみたら、確かにそういうことなんだけれども、国際間の移動なので、文化的葛藤(特に言語)を抱えての「移動」だった。幼少期に話していた言葉から日本語へ。親の母国語を学んでほしいという希望を知りつつも、いったんは離れてしまう。また、まわりはの見る目と自分の気持ちにギャップを感じて、そんな自分を中途半端と思ってしまったりもするけれど、段々自分の核のようなものが出来る。自分が母国と思う国の言葉が話せなくても、取り返していく姿に感動。2011/10/09

wannrenn

3
10人の「移動する子ども」だった大人へのインタヴュー集。セイン・カミュ、フィフィ、コウケンテツといったTVでもおなじみのタレントたちの素顔に迫る良書。「移動する子ども」を育てる側へのメッセージも込められている。まさに子どもに携わるすべてのひとに必読の一冊である。2012/04/12

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