謎解きの英文法単数か複数か

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謎解きの英文法単数か複数か

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784874244524
  • NDC分類 835
  • Cコード C1082

出版社内容情報

glassなど複数の意味がある名詞やteam, family など集合名詞や会社名などで、単数・複数の使い分けができますか? わかりにくい従来の文法説明と一線を画し、英語の単数、複数を根本から論じ、明快に解き明かす。

日本人にとって、英文法で一番難しいものの一つは、名詞の単数、複数の使い分けではないでしょうか。しかも、英文でe-mailを出す場合など、この問題は、1つの文を書くたびに頭を悩ませることになります。本書を読んでいただければ、単数、複数について、ネイティブの語感を持たない我々でも、その仕組みを論理的に理解することができます。

英語の場合、1つの名詞が可算名詞になったり、物質名詞になったります。a book や books のような単純な可算名詞の場合なら、まだ、理解しやすいですが、three glasses のような場合、メガネなのか、グラス、コップなのか、あるいはガラスなのか、咄嗟にはわかりにくいのではないでしょうか。 

また、team, family など集合名詞が主語の場合、動詞は単数呼応、複数呼応どちらでしょうか。これをやさしく理解するのは、従来の英文法の参考書に書かれている記述を見直すことが必要と本書は主張します。従来の英文法書の多くは、これらの語のほかにcattle(家畜)や police なども含めて集合名詞として分類してきました。しかし、cattleや policeは、team, familyとは似てはいますが、その性質は違います。ですから、そのような文法書の集合名詞に関する説明を、いくら丹念に読んでもややこしくてわからなかったというような経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。本書では、集合名詞かどうか見分けるための簡単なチェック方法を提示し、cattleや police を集合名詞ではなく、複数普通名詞に分類し直しています。同様に、furniture も集合名詞ではなく、物質名詞としています。物質名詞という用語に違和感をお持ちの方は、是非、本書の第3章をお読み下さい。furniture をなぜ物質名詞に分類したかお分かり頂けると思います。このように集合名詞の分類を整理し直すことで、分かりづらかった集合名詞についても明快に解説します。本書を読んで、今までもやもやしていた霧が晴れ、ジグソーパズルが出来上がっていくような爽快感を味わう方が多いのではないかと思います。

さて、ビジネスのメールなどで一番出てくると思われる会社名で、単数・複数の使い分けができますか? 本書では、会社名、スポーツチーム名、音楽グループ名などは単数をとるか、複数をとるかについて、分かりやすく丁寧に、かつ明快に解説します。この場合、単数を使うか、複数を使うか、アメリカの英語とイギリスの英語では違いがあります。その違いについても、<形>に着目するアメリカ英語、<意味>に着目するイギリス英語というように、大枠から理解し、その違いを知ることができます。

本書の巻末には、練習問題がついています。まず、本書を読む前にやってみてください。大変難しいと思います。そして、本書を熟読した後、また、この問題を解いてみてください。今度は、とても間単に、また、自信を持って答えることができるはずです。仕事などで英語を使う人必読の1冊です。

最後に、本シリーズ『謎解きの英文法 冠詞と名詞』を併読することによって、本書の理解がより深まると思います。是非、ご一読お薦め致します。

目次
はしがき

第1章 一般に「複数形」で用いられる名詞
●scissors, glasses に関する問題
●〈2つの切り離せない対称的部分から成る〉1つのもの
●〈2つの別々の(対称的)部分から成る〉1つのもの
●異種の様々なものから構成される集合体
●同種の様々なものから構成される集合体
●〈単数/複数呼応〉、〈可算/不可算名詞〉
●複数の構成要素から成る単一体
●-s で終わる「単数形」名詞
●politics, physics, statistics, linguistics 等
●まとめ
コラム1 単数形と複数形が同じ形の可算名詞

第2章 〈形〉と〈意味〉のミスマッチ
●more than ~と「~以上」
●〈単数呼応〉か〈複数呼応〉か?
●名詞句の〈主要部〉
●more than one student, more students than one の〈主要部〉はどれか?
●同様の例
●A number of students [ is / are ] coming. はどっち?
●「a bunch/set/group/party of +複数形名詞」の場合は?
●「ひとつのもの」として認識されるかどうか?
●まとめ
コラム2 All is well. か All are well. か?

第3章 「集合名詞」は数えられるか?(1)―teamとpeopleの違い―
●peoples は間違いか?
●people は集合名詞か、普通名詞か?
●a chicken と chicken
●team と people はどこが違う?
●仕切りのある集合体かどうか?
●cattle, police はどうか?
●furniture は?
●家具1つでも furniture と言えるか?
●まとめ
コラム3 動物とその肉の名前

第4章 「集合名詞」は数えられるか?(2)―集合体のメンバーをどのように数えるか?―
●集合体のメンバーはどのように数える?
●スポーツチームのメンバーは player
●committee, groupのメンバーは、英語でもmember
●audience, family も同じ
●staff
●crew
●cattle と police
●まとめ

第5章 「集合名詞」と動詞選択―単数か? 複数か?―
●〈単数呼応〉か〈複数呼応〉か?
●furniture はなぜ〈単数呼応〉か?
●people, cattle, police を主語とする文の動詞呼応
●警察官一人でも police と言えるか?
●cattle の〈単数呼応〉は可能か?
●集合名詞を主語とする文の動詞呼応
●アメリカ英語で staff, crewの複数呼応は可能か?
●イギリス英語で、集合名詞を主語とする文に単数呼応が現われるケース
●まとめ

第6章 The Red Sox [is/are] playing tonight. はどちらが正しい?
●スポーツチーム名の動詞選択
●スポーツチーム名は〈複数形〉がほとんど
●〈単数形〉のスポーツチーム名
●イギリス英語の〈複数呼応〉
●The Beatles [is/are] a rock group. はどっち?
●Microsoft [is / are] releasing a new product.
●イギリス英語の〈複数呼応〉と〈単数呼応〉
●まとめ

第7章 None of us [is/are] ready yet. はどちらを使う?
●「none of + 複数(代)名詞」は〈単数呼応〉か〈複数呼応〉か?
●「none of + 複数(代)名詞」は〈複数呼応〉が一般的
●グーグルでの用例検索結果から
●〈人〉か〈物〉か、〈現在〉か〈過去〉か?
●〈人・物〉、〈現在・過去〉がどうして〈単数・複数呼応〉に影響を与えるか?
●none のみが主語の場合
●no one, anyone はどうか?
●まとめ

第8章 Neither of them [is/are] coming. はどちらを使う?
●「neither of + 複数(代)名詞」は〈単数呼応〉か〈複数呼応〉か?
●「neither of + 複数(代)名詞」の単複呼応
●〈人〉か〈物〉か、〈現在〉か〈過去〉か?
●堅い書き言葉、くだけた話し言葉
●まとめ
コラム4 I don't think any of us [wants/want] that. はどちらを使う?

第9章 Nobody can see themself directly, can they?
●はじめに
●付加疑問文
●everyone, everybody などを主語とする平叙文に続く付加疑問文
●nobody, no student などを主語とする文に続く付加疑問文
●nothing, no water などを主語とする文に続く付加疑問文
●nobody can see themself directly, can they?
●まとめ

第10章 人は人をどのように呼ぶか?
●自分の先生を人に紹介するとき
●a friend of mine は?
●先生を「呼び捨て」に?
●アメリカ東部のある大学での例
●ファーストネームから Mr. X 等に代えて言う場合
●代名詞を使うと失礼?
●まとめ
コラム5 姓の呼び捨て

練習問題(およびその解答)

付記・参考文献

【編集者からのコメント】
『謎解きの英文法』は、英語の中上級者を中心に熱烈なファンが多い人気シリーズです。4冊目になる本書は、本シリーズの固定ファンだけではなく、一般の読者にも広く支持される1冊になりました。

英語をかなり真剣に勉強した人でも、英語の単数、複数とその呼応は、結局、日本人にはわからないとあきらめている人が多いと思います。特に、集合名詞などは、既存の文法書の記述がわかりにくく、かえって混乱してしまったというような経験を持ちの方も多いでしょうか。

しかし、本書を読まれた読者の多くは、英語の単数、複数について、「えっ、こんなに簡単だったの。」と驚かれるはずです。本書は、英語の単数・複数の体系、規則を簡潔にわかりやすく解説します。ネイティブの感覚がなくても、その使い分けを理屈で理解することができるのです。咄嗟に、受け答えをする必要のある会話などでは、すぐに間違いを減らすのは難しいかもしれませんが、e-mail などで英文を書く場合などは、考える時間がありますから、単数、複数の呼応などの間違いを劇的に少なくすることが可能だと思います。

本書の著者、久野すすむ、高見健一両氏は、言語学の世界では著名な学者です。多くの学問は、一般の人たちには理解されないものです。しかし、本書は、学問の成果を多くの人に役立つ形で提示できた稀有な本であると思います。本書はきっと何10年にもわたって読み継がれていくロングセラーになるはずです。是非、ご一読下さい。

【著者紹介】
久野 すすむ(くの・すすむ)
1964 年にハーバード大学言語学科 Ph. D. を取得し、同学科で40年間教鞭をとる。現在、ハーバード大学名誉教授。

高見 健一(たかみ・けんいち)
 1990 年に東京都立大学文学博士号を取得し、静岡大学、東京都立大学を経て、現在、学習院大学教授。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobu A

3
「謎解き英文法」シリーズ2冊目。途中から流し読み読了。最初に読んだのが習得が難しい「冠詞と名詞」編。気に入って即数冊大人買い。しかし、ここまで来るとマニアック過ぎるかも。加算・不可算名詞を取り扱った本著は正文・非文の枠組みを超え、「言葉は生き物」の域まで到達。米語と英語の違いは勿論のこと、グーグル検索の用例数やネイティブによる市民権を得た使い方まで紹介。例えば、Noneは単数扱いだと思っていたが、最近ネイティブの間でも揺れがあり、複数扱いが優勢だとか。驚いた。実情を知るのは大切だが、逆に混乱しそうだな。2021/03/25

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