内容説明
日本語学習者の音声の実態に迫る。音声研究・音声習得研究・音声教育研究の視点から理論と実践の統合を試みた、新しい音声習得研究へのアプローチ。
目次
第1部 日本語教育と音声の関わり(日本語音声の研究と教育における課題;日本語学習者の音声に関する問題点;大人になってからでも発音の習得は可能か;「発音の達人」とはどのような学習者か)
第2部 日本語音声の研究と教育(外来語研究の視点―日本語教育の立場から;プロソディーの基礎研究と日本語教育;VT(ヴェルボ・トナル)法による日本語音声指導)
第3部 日本語音声の習得(中国語母語話者における日本語の有声・無声破裂音の混同;韓国語を母語とする上級日本語学習者によるザ行音の習得;「い形容詞+ナイ」の表現意図と韻律的特徴―北京語・上海語話者を対象とした録音実験から;「ヨクナイ」の表現意図の聞き取り―日本語母語話者と韓国人日本語学習者を対象とした聴取実験から;日本語学習者の韻律の習得に教室内指導が果たす役割―複合語のアクセントを例として)
著者等紹介
戸田貴子[トダタカコ]
早稲田大学大学院日本語教育研究科教授。1989年オーストラリア国立大学文学部言語学科卒業(BA First Class Honours)、1997年同大学大学院博士号取得(Ph.D.)。オーストラリア国立大学、筑波大学を経て、2000年早稲田大学日本語研究教育センター講師に着任。同センター助教授・早稲田大学大学院日本語教育研究科助教授を経て、2006年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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