内容説明
本書では英語を母語としない移民児童・生徒をめぐる教育全般について幅広い項目をカバーしている。したがって各項目についてはあまり深い考察・議論は行っていない。これは本書のもとになっている筆者のクラスが、移民児童・生徒を指導する教師たちが最低知っておくべき諸問題を一通り扱った入門講座であることによる。さらに筆者が、本書を言語教育の専門の方だけでなく、教師の方、教師を目指している方、その他言語や異文化教育に興味のある一般の方々などに読んでいただきたいと思って執筆したことにもよる。したがって、特に専門知識のない方でも興味をもって読んでいただけるよう、できるだけ専門的な議論はさけ、詳細な研究結果の記述などもひかえた。本書は言語・異文化教育の一般入門書として執筆したものである。
目次
第1章 問題提起・英語を母語にもたない子どもたち
第2章 移民への教育と文化
第3章 バイリンガリズムと認知の問題
第4章 話しことばの発達
第5章 読み書きの発達:英語の読み書きのできない子どもたち
第6章 英語を母語にもたない子どもへの教科指導
第7章 カリフォルニアの言語政策とその影響
著者等紹介
バトラー後藤裕子[バトラーゴトウユウコ]
東京都出身。東京大学文学部東洋史学科よりB.A.カリフォルニア大学ロス・アンゼルス校(UCLA)でM.A.(教育学)、スタンフォード大学でM.A.(言語学)、Ph.D.(教育心理学)を取得。スタンフォード大学(Center for Educational Research)のリサーチ・フェローを経て、現在ペンシルバニア大学教育学大学院教育言語学部准教授
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