内容説明
KGBは生きている。KGBの現職や元工作員とのインタビュー、および新発見の衝撃的な証拠資料をもとに、KGBが国外で犯した罪悪のみならず、ソ連共産党の不可分のパートナーとして自国民に加えた未曾有の弾圧の数々を白日の下にさらし…ソ連崩壊とともにKGBは解散し、現在では「ロシア連邦保安局」を名のる機関がとって代わった。だがあの怪物の命が絶たれたわけではない。
目次
国家のなかの国家
少しでも逆コースになれば、過去はすなおに語れない
組織の論理
完全な監視下に置かれた国家
謎のKGB
機構―KGBはあらゆるところに存在する
保護も権利もなく
現代の異端審問
政治警察の実態
「気違い」少将〔ほか〕